この冬の移籍マーケットでFWニコラ・アネルカのチェルシー行きは秒読みと報じられる中、彼がチームを去った場合に備え、ボルトンが後がまとして選んだのはレアル・マドリーのハビエル・サビオラだと言われている。ボルトンはサビオラ獲得に700万ユーロ(約11億円)を用意しているとのことだ。

 また、ボルトンにはハッジ・ディウフがアフリカ・ネーションズ・カップ出場のためチームを離れるという事情も重なり、この冬の移籍マーケットでのストライカーの補強が必至とされており、メグソン監督はボルトンのオーナーに説得を試みたようだ。

 今回の移籍話でネックとなるのはレアル・マドリーではなく、サビオラ本人だろう。昨夏、タダで獲得したサビオラを700万ユーロで売れるとなるとレアル・マドリーにとってはおいしい話。しかし、サビオラは先週火曜日にもレアル・マドリーから出て行くつもりはないと断言したばかり。彼を説得できるかがカギとなるのは確かだ。

 そのサビオラだが、チームで置かれている状況は非常に厳しい。ラウル、ファン・ニステルローイという強力なライバルがおり、出場機会にほとんど恵まれていない。シュスター監督から起用される回数もチームで4番目に少ない選手となっており、今後もそれが劇的に変わるとは考え難い。

 オリンピック・マルセイユもサビオラに注目しているという噂もある中、試合に出場するというチャンスを考えサビオラの気持ちが変わっていくことはあるのだろうか?

(スペイン通信)