2日に行われたユーロ2008の組合せ抽選の結果、イタリア、オランダ、ルーマニアと同組(グループC)に決まったフランス代表のドメネク監督は、「こういうグループに入って喜べといっても無理だ。抽選が終わった今となっては、仕方がない。やるしかない」と感想を述べた。

 フランス通信によると、会見でイタリア人記者から「マルコ・マテラッツィとの再会」についてコメントを求められた監督は、「それについては話さない。イタリア人は私を挑発するくせに責任を押しかぶせようとするが、その手には乗らない」と苛立ちもあらわに退席したという。

 ドメネク監督は、イタリアとの“因縁”ばかりが強調されることに神経質になっているようだ。「初戦のルーマニア戦に集中しなければならない。相手に優劣をつけるべきではない」と、予選で“ダークホース”のスコットランドに懲りたことを噛みしめるように語っている。

 フランスと相手3チームのこれまでの戦歴を見ると、ルーマニアには7勝3敗1引き分けと優位に立ち、オランダには8勝9敗4引き分けとほぼ互角だが、イタリアには8勝17敗10引き分けと分が悪い。ただし過去10試合(78年W杯以降)は、フランスが6勝2敗2引き分けとイタリアを圧倒している。