12月1日に行われたエスパニョール対バルセロナの“バルセロナ・ダービー”は1-1のドローに終わった。先日のチャンピオンズリーグ、オリンピック・リヨン戦に引き続きロナウジーニョがスタメンから外れ、メッシ、ボージャン、イニエスタの3トップで臨んだバルサは、試合開始からリズムあるプレーで前半5分、メッシのキレのあるドリブル突破からフリーのイニエスタにラストパス。イニエスタがこれを決め先制。しかし、後半68分にはコロミナスのゴールで同点に追いつかれた。前半はバルサ、後半はエスパニョールが試合の主導権を握る展開となったダービーは勝ち点を分け合う結果となった。

 前日の会見では「エスパニョールにリベンジする気持ちがある」と珍しく強い言葉で意気込みを言い表していたライカールト監督だが、「この負のエネルギーを断ち切り、アウェイで勝つ必要がある。前半の展開を見て勝ち点2を失ったと考えるが、我々はこのように続けていかなければならない」とコメント。チャンスを作りながらも追加点を奪えず、同点とされたバルサに対し、バルベルデ監督は「非常に苦労してでの勝ち点1なだけに満足している」と勝ち点2を失った監督と勝ち点1を拾った指揮官の表情は対照的だった。

 またしてもアウェイで勝利を掴めなかったバルサだが、それでもアウェイ戦でのプレーも良くなりつつある。バルサの次のアウェイはバレンシア戦。難関が待ち受けているが、何とか負のエネルギーに終止符を打ちたいところだ。

(スペイン通信)