今週土曜日に行われるカタルーニャ・ダービーを前にエスパニョールのサンチェス・リブレ会長が先制“口撃”を仕掛けた。

「この10年、バルセロナとの関係は変らない。首脳陣との昼食会を除いてね。昼食の前も後もコンタクトはない。それは変らない。なぜ昼食会を重要視しているのかも分からない。昼食会で一体何を話せばいいんだ。私が黒と思えば、彼は白だと思うだろう。天使の性別を議論するくらいなら、家にいるほうがましだ。ラポルタとの関係は存在していないし、戻ることもない。モンジュイックへの扉は開けてある。連盟の指示だからね」。

 バルサのジョアン・ラポルタ会長との関係を例に挙げ、ライバル意識を剥き出しにし、目前に迫るカタルーニャ・ダービーを熱くするリブレ会長。

「我々が勝つことを確信している。有利なのはバルサ、それはそう言われているからに過ぎない。だが、我々はホームで戦うし、我々の選手の方が優れている」とキッパリ。

 現在、3位のバルサ(27)と4位のエスパニョール(25)との勝ち点差は2ポイント。もしバルサが敗れるようなことがあれば、順位が逆転するという近年にないほどに実力的に拮抗した状態でダービーを迎えることになる。さらに、エスパニョールは4勝1分1敗とホームで強さを見せ、第4節のレクレアティーボ戦(9月22日)で敗れて以来6勝3分と負け知らず。好調さを維持している。

 とはいえ、昨シーズンはアウェイで敗れ、ホームでも引き分けたバルサとしては、ここでキッチリお返ししておきたいところ。先日のチャンピオンズリーグ、オリンピック・リヨン戦では引き分けたものの最後まで集中し、戦う姿勢を見せ、手応えを掴んだはず。アウェイで結果を出し、波に乗りたいところだ。それがダービーであればなおさらだろう。

 両チームともにモチベーションはばっちりといったところ。今年のカタルーニャ・ダービーは近年にないほど盛り上がることは必至だ。

(スペイン通信)