25日にビセンテ・カルデロンで行われたアトレティコ・マドリー対バジャドリーの一戦は、両チーム併せて7ゴールという激しい打ち合いの結果、4-3でアトレティコが制した。

 この試合を含めここ最近ビセンテ・カルデロンで行われたリーガ3試合では、対セビージャ戦(第10節)の4-3、対ビジャレアル戦(第11節)の3-4と対戦チームと併せて実に21ゴールが生まれている。興奮、落胆、驚きのフィナーレ、良い面と悪い面とあらゆる要素が詰まった試合が展開され、ファンにとっては興奮する試合が続いている。これがアトレティコらしさと言えばそうなのだが…。

 これまでのホーム7試合で33ゴールがビセンテ・カルデロンで生まれている。リーガでも断トツの数字で、他のリーグを見てもアトレティコの数字に及ぶチームはない。アトレティコはバルセロナを上回る22ゴールを挙げ、ホーム得点数ではトップ。しかし、その分失点も多く、ホーム11失点はワースト2位だ。

 ディフェンスラインのもろさが目立つアトレティコは、相手チームにも多くのゴールを与え、ビセンテ・カルデロンで多くのゴールが生まれるという結果に。バジャドリー戦で2得点を挙げたキャプテン、マキシ・ロドリゲスも「確かに興奮する試合ではあるけれど、いつも4点とれるとは限らない。苦しまないで勝つためにも、もっと狡猾に頭を使った試合をしないといけない」と失点の多さに苦言を呈している。

 現在4位のエスパニョールとは勝ち点1差で5位につけるアトレティコがさらなる上位を目指すためにはディフェンスラインの修正が急務なのはハッキリしている。攻撃力についてはすでに証明されているのだから。

(スペイン通信)