25日午後(現地時間)、南アフリカ・ダーバンにて2010年W杯の各大陸予選組合せ抽選会が行われる。日本代表が臨むアジア予選がわれわれにとって最大の関心事だが、強豪を数多く揃え毎回激戦が繰り広げられる欧州予選にも目を向けてみたい。出場枠は「13」だ。

 欧州53か国は、6チームずつ9グループに分けられ(※1グループのみ5チーム)、1位9か国は無条件通過。成績上位2位チーム8か国によるプレイオフを勝ち抜いた4か国を加えた13か国が、南アフリカ行きの切符を手にする。

 組合せ抽選で欧州53か国は、成績・ランキングによってあらかじめ6シードに分けられている。第1シード9か国に入っているのは、イタリア、スペイン、ドイツ、チェコ、フランス、ポルトガル、オランダ、クロアチア、ギリシャだ。これらの国にとっては、第2、3シードにいる強豪と同組になるのを是が非でも避けたいところ。
 厄介なのは、第2シードに入ったイングランド。ユーロ予選で敗退し、次期監督も決まっていないが母国の意地にかけて死に物狂いで出場権を獲りに来るだろう。第2シードには他にもスウェーデン、ロシア、スコットランドなど強国が並び、第3シードにもウクライナ、デンマーク、スイスなどが控えている。

 現王者イタリア・サッカー協会のアベーテ会長はダーバン入りし、「われわれは何者も恐れない」と強気の発言をしているが、1年以上に及ぶ長い予選ではすべてが起こりうる。戦いの火蓋が切られるのは来年9月6日だ。