つい先日、ル・パリジャン紙のインタビューで「ウクライナ戦が最後の試合になるかも知れない」と語ったフランス代表のリリアン・テュラム。フランスがユーロ2008予選で敗退した場合を仮定しての発言だった。しかし、その試合を待たずにフランスの本大会出場が決まり、現役続行の意欲が高まったようだ。

 ウクライナ戦を翌日に控えた20日の記者会見でテュラムは、「できるだけ長く代表でプレーしたい。もし脚が元気なら、2010年(次回 W 杯)と言わず、2014年までだって続けたい」と語った。

 ただし、所属するバルセロナでの出場機会が少ないことが気がかりのようだ。「もしバルセロナでプレーする機会がほとんどないならば、高いレベルを維持するのは難しいだろう。そのときは、チームのことを考えて監督と話し合わなければならない」と答えている。

 しかし、冬の移籍期間にバルセロナを離れる可能性については、「まったくない」と断言。少なくとも来年6月までの契約を全うする意向だ。バルセロナとの契約延長がなく、ビッグクラブからのオファーがなかったとしても、ユニフォームを脱ぐことは考えていない。「サッカーをそんなふうにやめるなんてあり得ない。もしやめなければならないとすれば、モチベーションがなくなるか、身体に問題があるときだ。プレーする喜びはつねにあるし、活躍できるようまだ努力することができる。引退する理由はない」とクラブにこだわらず現役を続けたいようだ。

 ウクライナ戦で代表136試合目を迎えるテュラム。ケガがない限り、ユーロ本大会の出場はおそらく確実だが、「気持ちはもう2010年に向かっている」と意欲満々。フランス代表最多キャップの記録がどこまで伸びるか楽しみだ。