FIFAクラブワールドカップ開幕まで約2週間となり、徐々にヨーロッパでも関心が高まりつつあるなか、同大会に出場する2チーム間での移籍が噂されている。欧州代表として出場するミランが、南米代表として出場するボカ・ジュニオルスに所属するMFバネーガの獲得を再検討しているのだ。

 実はミランは9月の段階にもバネーガを迎え入れようとボカに打診していたが、この時はボカ側に拒否され、失敗に終わっていた。ミランは今シーズン開幕前にレアル・マドリーからエメルソンを獲得したが、エメルソンはキャリア的にも年齢的にも今がピークであり、将来的に大黒柱と成り得る人材を早期に獲得したいという意向を持っており、何としてでもバネーガが欲しいようだ。

 ボカのマクリ会長は今回はバネーガの移籍を容認する構えを見せているが、出来るだけ高く売りたいというのが本音。「ミランから1400万ドル(約15億円)の掲示があったが、それでは十分とは言えない。現在のところ、バネーガ獲得に関して、レアル・マドリーが一歩リードしている」と公言し、暗にミランに金銭アップを要求している。

 ミランは以前、ブライダGMがアルゼンチンにまで飛んで獲得交渉をしたイグアインをレアル・マドリーに奪われた経緯がある。今回の獲得争いでも、火花が散ることになりそうだ。