ユーロ2008の本大会出場が決まったフランス。テュラムに次ぐ年長者のクロード・マケレレ(34)は、これまで二度(ユーロ2004と2006年W杯の大会終了後)にわたり代表引退を表明したが、一度はジダンの誘いによって、二度目はドメネク監督の半ば強引な慰留によって、代表でのプレーを続けてきた。

 レキップ紙によると、記者会見で「本大会に行きますか?」と問われたマケレレは、「こうして予選を突破したからには、うん、そう望んでいるよ」と少なくとも2008年6月まで代表を続けることを確約した。

 かつてはこれほど明確な現役続行の意思表示をしなかったマケレレだが、「状況が変わった。監督と話し合って、一歩下がって考えた。過去5年間、フランス代表が自分にもたらしたものは大きい。2006年W杯のあとに起こったすべてが、残るための勇気を与えてくれた。なぜ辞める必要がある? これが自分にとって最後の大会になるだろう。元気でケガなく迎えられることを祈っている」と語った。

 今シーズンは、所属するチェルシーでの出場機会が大幅に減っている。プレミアリーグでの試合数はこれまでわずか4試合と代表の試合数(6試合)よりも少ない。これについて34歳のベテランは「監督と合意のうえだ。彼は僕がどう試合を管理するかを知っている。メンバーの多いチームだ。非常に重要な試合に自分が必要とされる。比較的楽な試合には別の選手が出る。これは自分にとって都合がいい。休むことができる。完璧じゃないか?」と余裕のあるコメントで答えた。

 ユーロの目標については、「できるだけ上まで行くこと。準々決勝、準決勝までなら問題なく行けるだろう。前回の反省で言えば、いい試合ができなくても勝つようにならなければいけない。このような大会では、堅い守りと戦術的な統制が必要だ」と冷静に語った。