バルセロナのロナウジーニョをどうしても獲得したい。チェルシーのアブラモビッチ・オーナーの気持ちは変らない。バルセロナはこれまでもロナウジーニョの移籍については一貫して「売らない」を主張。しかし、バルサ移籍から5年が経ち、かつてのようなキレのあるプレーが見られない“クラック”を売却するという声がクラブ首脳陣の中から出ているのも事実。

 アブラモビッチ・オーナーはロナウジーニョに対し、週給31万5000ユーロ(約5100万円)、日給にして4万5000ユーロ(約730万円)の仰天オファーを準備しているという。年棒に換算すると1000万ユーロ(約16億2600万円)以上という計算になる。さらに、契約期間も4〜5年の長期契約を結ぶつもりであるという。選手としてみれば、断り切れない魅力的なオファーであるといえる。

 目下、チェルシーでの高給取りナンバー1は、キャプテンのジョン・テリー。彼の週給は約20万ユーロ(約3200万円)だが、ロナウジーニョはテリーをも軽く上回ることになる。

 パフォーマンスは上がらず、バルサ不調の原因と批判され、バルサファンからブーイングを受けるシーンが増えるロナウジーニョ。“ロナウジーニョからメッシへ”とバルサは時代の転換期に差し掛かっているといった感もある。このような状況下で、アブラモビッチ・オーナーからの魅惑的なオファーにロナウジーニョが揺れる可能性もある。ロナウジーニョを巡るドラマが再び熱を帯びそうだ。

(スペイン通信)