各国の代表ウィークで一時中断となっているリーガの中にあって、話題となっているのはバルセロナのライカールト監督の去就問題だ。ホームでは全勝とはいえ、アウェイではさっぱり。結果に加え、その内容もさっぱり。ライカールト監督の手腕にも不満の声が上がっているのが現状だ。クラブ側は当然チームのパフォーマンスの改善と結果を出すこと要求しており、そのリミットを“クラシコ”に設定したと現地紙が伝えている。

 バルサは、リーガ再開後、レクレアティーボ(ホーム)、エスパニョール(アウェイ)、デポルティーボ(ホーム)、バレンシア(アウェイ)をこなし、ホームでレアル・マドリーとの“クラシコ”を迎える予定。アウェイでの内容と結果がポイントとなるが、年内最終戦12月23日開催予定の“クラシコ”がライカールト監督の去就を大きく左右する試合となるのは間違いないだろう。

 当然、後任監督候補のリストアップも進んでいると報じられており、ファン・バステン監督(オランダ代表)、カペッロ氏(前レアル・マドリー監督)、クレメンテ監督(セルビア代表)、モウリーニョ氏(前チェルシー監督)、バルベルデ監督(エスパニョール)などの名前が上がっているという。

 ちなみに、バルセロナの有力紙“エル・ムンド・デポルティーボ”は「ライカールト監督の後任には誰がベストか?」とのアンケートを実施。モウリーニョ氏が全体の43%の支持を集めトップ。ベンゲル監督(アーセナル)が30%でこれに続く結果となった。

 リーガ優勝のためにも、レアル・マドリーとのポイント差がこれ以上開くことは許されない。バルサ、そしてライカールト監督にとって正念場となりそうだ。

(スペイン通信)