前節のセビージャ戦で競り勝ち、首位レアル・マドリーに勝ち点1ポイント差の2位に浮上し、好調さを見せるビジャレアルだが、ピッチの中にリケルメの姿はない。ペジェグリーニ監督の構想から完全に外れているリケルメは、今シーズン、リーガ、UEFAカップを含め公式戦でプレーしていない状況が続いている。そんなリケルメの置かれている状況に噛み付いたのが、アルゼンチンの英雄マラドーナ氏だ。

「リケルメの件は理解出来ない。彼のような選手が公式戦から遠ざかっている。アルゼンチン代表でプレーするために来られるのに、ビジャレアルでは公式戦でプレーしていない。残念なことだ。だが、厳しい日々もそのうち通り過ぎる…。何らかの解決に期待している」。

 ビジャレアルのペジェグリーニ監督に対し、そう“口撃”したマラドーナ氏。彼にとって、チームで公式戦に出場していないながらもアルゼンチン代表に招集され、前回の2010年ワールドカップ南米予選でも活躍し、アルゼンチンの勝利に貢献したリケルメのこの問題は心を痛める問題でもあるようだ。

 チーム一の高給を受け取りながら、黙々と練習するのみのリケルメ。それでも、アルゼンチン代表に招集され、そこでしっかり活躍。それは称賛に値することでもある。マラドーナ氏をはじめ、アルゼンチンの国民はリケルメの問題が一刻も早く解決することを望んでいる。

(スペイン通信)