アーセナルのGKイェンス・レーマンが、1月の移籍マーケットで新天地を探す考えを明らかにした。移籍を希望する理由として、ユーロ2008への出場を挙げている。

 現在38歳のレーマンが正GKを務めるドイツ代表はすでにユーロ2008本大会出場を決めている。しかし、所属クラブのアーセナルでスペイン人GKマヌエル・アルムニアにポジションを奪われているレーマンについて、ドイツ代表関係者からはそのコンディショニングを不安視する声も聞こえている。そこでレーマンは、ドイツ代表のGKコーチなどと話しあった上で、移籍も含めた今後の去就を考えたいとしている。

「ドイツ代表のコーチと話をした上で、12月の動き方を考えたい。ユーロ2008でプレーすることを目標にこれまでやってきたからね。ブンデスリーガでのプレーもひとつのオプションとして考えている。ドイツの2部リーグであっても検討の余地はある」

 来年6月に行なわれるユーロ2008本大会に向け、移籍も辞さない覚悟を語ったレーマン。しかしこのベテランGKは、今後もアーセナルでの出場機会を模索し続けると語っている。

「今の状況は受け入れるしかない。選手は監督の決定を受け入れるしかないからね。とにかく集中してトレーニングに励むだけだ。私のモチベーションが高いことについては、アーセン・ベンゲル監督も承知している。出来るだけ早くプレーしたいし、そのチャンスはすぐに来ると思っている。そうでなければ、大いに驚くべきことだ」

 控えGKに甘んじている状況にレーマンは先日、ドイツのTV局の取材に対し「アルムニアはまだまだワールドクラスではない」とチームメイトに批判の矛先を向けるなど、かなり不満を募らせている様子。12日のレディング戦でもベンチを暖めた38歳は、ドイツ2部リーグまで視野に入れながら出場機会を求めて移籍先を探すことになりそうだ。