マルセイユが6日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)A組のポルト戦を2―1で落とし、グループ2位に後退した。

 リーグ・アンで19位と過去最悪の不振にあえぐマルセイユ。CLではここまで3戦で無敗を続けてきたが、この試合ではディフェンスに迷いが感じられ、国内での悪い面が明確に形となって現れた。

 ゲレツ監督は試合後、レキップ紙に「守備の2度のミスがいずれも失点につながった」と悔やんだ。ただしアウェーで強豪と当たったことを考えれば、その戦いぶりには「満足できる。いい展開はあった。誇れはしないが、満足だ」と語っている。

 レキップ紙の解説者アンヘル・マルコス氏(元アルゼンチン代表。フランスのクラブで監督を歴任)も、「ディフェンスの弱さが出た。結果は残念だが、ポルトを相手にほぼ互角に渡り合える力を示した」と好材料を見いだしている。「おそらくベスト16に進出できるだろう。リバプールが残り2試合でポルトとマルセイユに連勝するのは難しいからだ。しかしベシクタス戦は注意が必要。初戦の雪辱をかけてくるだろうし、リバプールに大敗(0―8)した後で危機感が高まっているはずだ」と予想した。

 なおこの試合には、ガーナ代表で歴代最多得点記録をもつアベディ・ペレ(元マルセイユ)の息子、アンドレ・アイェウ(17歳)がマルセイユで初めてスタメンに起用された。