マンチェスター・ユナイテッドのDFネマニャ・ヴィディッチが、意外な弱点を明かした。この屈強なセルビア代表DFは、飛行機が怖いと告白したのだ。

 ヴィディッチは、マンUのオフィシャルマガジンである『インサイド・ユナイテッド』のインタビューで、「飛行機で飛ぶたびに怖さが増している」と告白。その恐怖感は、妻から伝染したものだという。

「僕の妻は飛行機が苦手なんだ。だから、一緒に飛行機で移動していると、彼女の不安が僕にも移るんだよね。それに、マンUのようなクラブでプレーしていると、移動は当然多くなる。だから時々思うんだ。飛行機に乗る機会が増えれば増えるほど、事故に遭う可能性も高くなるんじゃないかって」

 さらにヴィディッチは、往年の名プレーヤーで現在はマンUの幹部を務めるボビー・チャールトンが、チームに帯同して飛行機移動をしていることについて、「本当に凄いと思う」とコメント。チャールトンと言えば、1958年にマンUの選手やチーム関係者を乗せた飛行機が事故に遭い、多くの主力選手を亡くした『ミュンヘンの悲劇』の生存者であることでも有名だ。

「サー・ボビー・チャールトンのことは、本当に尊敬するよ。過去に酷い飛行機事故を体験しているのに、いまでも飛行機に乗っているんだからね。本当に勇気のある人にしか出来ないよ。僕には絶対に出来ないことだと思うね」

 イングランド代表DFリオ・ファーディナンドとともに、リーグ最小失点のマンU守備陣を支えるヴィディッチ。ハードタックルでプレミアリーグのストライカーを震え上がらせるセルビア代表だが、飛行機の怖さには勝てないようだ。