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 ◇女子ゴルフツアー日本女子オープン最終日(2026年10月4日 兵庫県 宝塚GC旧C(6185ヤード、パー70))

 38歳の申(シン)ジエ(韓国)が、史上初の国内メジャー4冠の快挙を達成した。2位から出て5バーディー、1ボギーの66で回り、通算11アンダーで並んだ桑木志帆(23=大和ハウス工業)とのプレーオフを制し、大会初優勝。昨年のワールド・サロンパス・カップ以来1年5カ月ぶりの30勝目で、不動裕理(49=フリー)以来、史上7人目となる永久シードも獲得した。

 レジェンドが雨中の死闘を制し、歴史的1勝を挙げた。3ホール目までもつれた、全英を制した2人のプレーオフ。申ジエは4メートルのバーディーパットを沈めて決着をつけると、両手を天に突き上げる派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。15回目の挑戦で悲願の大会初V。「私は優勝して泣いたことないけど、この優勝はうれしい」とこぼれ落ちる涙を拭った。

 桑木を3打差で追う後半に怒濤(どとう)の追い上げを見せた。13番で16メートルのパットをねじ込み、14番も連続バーディーで1打差に。17番パー5では第3打を50センチにつけてついに桑木を捉えた。「難しいコースセッティング、悪天候は私に有利だと思った」。日本女子オープンは17、22年に2位、昨年も4位に入るなど何度も苦杯をなめてきたが、強い執念で戦い抜き、ようやく悔しい思いを晴らした。

 米女子ツアーで賞金女王になり、世界ランキング1位にも輝いた名手だが、目標を失い、「日本なら勉強になることが多いと思った」と、14年から日本ツアーに主戦場を移した。これが通算336試合目で、永久シードが付与されるツアー通算30勝に到達。国内メジャーはツアー選手権リコー杯、ワールド・サロンパス・カップ、日本女子プロ選手権を制しており、前人未到の完全制覇も達成した。

 「一つ一つの優勝があるから30勝できた。20歳の時は優勝は癖になると思ったけど、今は少なくなった。凄く大事な1勝」と胸を張った申ジエ。「日本のゴルフの歴史に名前を残せた。これで終わりじゃない。もっといいゴルフができる」と貪欲に先を見据えた。

 ◇申 ジエ 1988年4月28日生まれ、韓国全羅道出身の38歳。延世大卒。11歳でゴルフを始める。05年韓国ツアーでアマチュア優勝しプロ転向。06年のデビューから3年連続賞金女王。スポット参戦した08年ヨコハマタイヤPRGRレディースで日本ツアー初優勝。09年米ツアー参戦。10年5月世界ランク1位に。14年から日本ツアーが主戦場。韓国ツアー21勝。米ツアー10勝。08年と12年に全英女子オープンを制し海外メジャー2勝。日本ツアー30勝(メジャー6勝)。1メートル55、63キロ。