犯罪心理学者の出口保行氏がABEMA的ニュースショーに出演した際に、鹿児島県鹿屋市で飲食店経営の大隅さつきさん(当時49歳)が自宅で殺害された事件について持論を語った。

【映像】女性が経営していたスナックの様子

 出口氏は「この事件で一番注目しているのは、死因が窒息死であること」と切り出した。

「日本の殺人事件の場合、基本的に殺意があって相手を殺そうと思って行く時に、日本は銃が手に入らないので、ほとんどが凶器として刃物類を持って行く。だから、そういうのを持って行って、それで刺されましたということであれば、そもそも殺意が明確で、準備もして行って、この事件が起きましたという筋道を考えられる」

「今回それが窒息死であったとなると、要するに準備をしていない。何か咄嗟のきっかけでそれをせざる得ない状況が発生したから、首を絞めちゃうとか縄で絞めるとか、そういうような状況になってしまった。もちろん、その時点で殺意が芽生えたのだろうと思うので、殺人なのかなとは思うけれども。いずれにしても、窒息死であること自体は、前の段階のところで明確な殺意があって、そこに臨場していたと考えるのは難しい」

 さらに、「刑務所や拘置所で心理分析をしている時に、殺人犯は山ほどいるが、その中で明確な殺意があってという人間は、必ず準備をしている。段取りも。その段取りの中には凶器が含まれている。犯行供用物というものが含まれているけれど、この事件にはない」と指摘。

 被害者がいつもよりも早く帰宅していた点、誰かと会う約束をしていた可能性について触れ、「家の中にいた、殺人の準備をしていなかった人間というのは、そんなに早く帰って来ると思っていなかったのかもしれない。例えば家の中で何かをしでかしていた、早く帰って来られちゃったからそれが見つかってしまった。それによってトラブルが発生した。だから、準備はしていなかったけど、とっさに首を絞めるとか、窒息死っていうようなパターンを選んでしまった。そういうことだって十分考えられる。この事件の見立てとして、なぜ窒息死だったのかを十分考えていかないと、事件解明にはなかなか至らないだろうと思う」と持論を語った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)