ひろゆき

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-[ひろゆきの兵法~われら氷河期は[人生後半]をどう生きるか?~]-

就職氷河期世代は人生後半戦をどう生き抜くべきか? 同世代のひろゆき氏が壮大なテーマに挑む。今回のアドバイスは『過去の正解は、コピペするほど“負債”になっていく』その真意とは?
◆「過去の経験」が今でも使えるかを見極める方法

 おじさんの強みとして、経験やパターン認識があります。過去に似たような失敗をしていれば、「これは危ない」と早めに気づけるし、経験によって避けられる失敗はあります。

 ただ、経験と「昔の俺はすごかった」という感情は別物です。「昔はこの方法で成功した」「俺たちの頃はこうだった」という感情は、今の問題を解決するわけではないので、無駄というより害悪に近かったりします。

 過去の経験が今でも使えるかどうかは、現状それでうまくいっているかを見ればいい。昔からの方法でうまくいっているならそのままでいいし、逆に結果が出ていないのに続けているなら、もう時代に合っていない可能性が高いです。

 そこで重要なのは、過去の経験を「そのとき使った方法」と「そこから得られたパターン」に分けて考えることだと思います。「歴史は繰り返す」と言われますが、同じ形で繰り返すわけではありません。人が騙される理由や、組織で揉める原因、商売が失敗するパターンは似ていても、技術や環境が変われば解決方法は変わります。

 だから、「昔はこう解決した」という方法をコピペするのではなく、「なぜ失敗したのか」「なぜうまくいったのか」という共通部分を今に当てはめる。これが経験を生かすということだと思います。「このパターンは事故になる」「この数字だと事業として続かない」といった判断に再現性があるなら、今でも使えます。

 具体的なやり方まで今も通用するとは限りません。例えばExcelのマクロの組み方を先輩が覚えていても、今は必要になったときにAIへ聞けば答えが出てきます。昔は価値のあった「やり方を知っている先輩」も、AIが教えてくれることを一から教えるだけでは、価値がほぼない。

◆経験が生む価値とは「パターンを見抜く力」

 つまり、おじさんの経験として価値が残るのは、細かいやり方ではなく、過去の成功や失敗から共通する「パターンを見抜く部分」です。

 僕は仕事のやり方は実際に関わる人に決めてもらうことが多いですが、それは僕が昔どうやっていたかより、その人がやりやすい方法で結果が出るなら、そのほうがいいから。だから若い人が違う方法を提案してきたら、とりあえず試してみるくらいの度量はあっていいと思います。もちろん、明らかに失敗しそうなら助言しますが、そうでなければ自分のやり方に変えさせる理由はありません。