〈タイムズ660万件情報流出パニック〉「自分も対象?」退会者も含まれ利用者困惑…「詐欺に使われる可能性」SNSでは情報が入り乱れカオス状態…運営会社を直撃

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カーシェアリングサービス「タイムズカー」のWebシステムが不正アクセスを受け、約660万件のアカウント情報の個人情報が流出した問題。9月29日には、このうち約160万アカウントで運転免許証など本人確認書類の画像も流出していたと発表された。

【画像】「ややこしい」とSNSで不評のタイムズクラブのカード

 

退会者も対象となった一方、タイムズには駐車場やポイントサービスなど複数のサービスや会員制度がある。自分も対象なのか、何をすればいいのか。SNSには対策情報やサービス広告が入り乱れ、利用者を戸惑わせている。

「タイムズカー」Webシステムへの不正アクセスで個人情報が流出

問題が発覚したのは9月25日。パーク24グループのタイムズモビリティが運営する「タイムズカー」のWebシステムで、外部からの不正アクセスが検知された。

28日の発表によると、第三者に取得されたアカウント情報は約660万件。現在のタイムズカー会員だけでなく、退会した元会員や、申し込んだものの入会手続きを完了しなかった人や、法人向けの「タイムズビジネスサービス」の会員・退会者も含まれる。

流出した情報は対象者によって異なり、氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、運転免許情報などだ。パスワードも含まれるが、同社によると復元できない形式で保存されていたという。クレジットカード情報の流出は確認されていない。

さらに翌29日、約160万アカウントでは、運転免許証や現住所確認書類、学生証、家族確認書類などの画像そのものが流出していたことも明らかになった。

ただ、今回の発表を見ても、自分が対象なのかすぐには判断できない人もいるだろう。「タイムズ」の名前で展開されるサービスが複数あるためだ。

経済部記者が説明する。

「街中の時間貸し駐車場は『タイムズパーキング』、カーシェアは『タイムズカー』、ポイントや優待を利用できる会員制度は『タイムズクラブ』です。一般には全部ひっくるめて『タイムズ』という印象が強いですが、それぞれ別のサービスなんです。

今回発表された対象は、タイムズカーとタイムズビジネスサービスの会員ら。駐車場(タイムズパーキング)を利用したことがあるだけで、流出対象になるという意味ではありません。

ややこしいのは、タイムズカーに入会すると、原則としてタイムズクラブにも自動入会することだ。『昔タイムズのカードを作った』という記憶だけでは、どちらの会員だったのか分からない人もいるでしょう」

タイムズモビリティは同社を装ったメールやSMS、電話への注意を呼びかけ

加えて、現在はカーシェアを使っていない人も無関係とは限らない。タイムズカーでは退会後も一定期間、個人情報を保存しており、元会員も今回の流出対象に含まれている。

「約160万アカウントでは、免許証番号などの文字情報だけでなく、免許証の画像そのものが漏れており、多くの専門家が、消費者金融の借り入れや詐欺などに悪用される可能性があると警鐘を鳴らしています。会社側は本人確認書類の流出が確認された対象者への個別連絡を始めていますが、退会者も含まれるため、まず自分が対象なのか、何が漏れたのかを知りたい人は多いでしょう」(同)

ところが、対処法を探そうとSNSを開くと、関連サービスの広告や外部サイトへ誘導するような投稿も目に入る。

「情報流出への対策を紹介する投稿に、(関係がない)有料サービスへの勧誘も混じっています。利用者にとっては、必要な手続きの案内なのか、商品の宣伝なのか、そもそも信用してよい情報なのかまで見極めなければならない。自分が流出の対象かも分からない段階で、こうした情報が次々に出てくれば、戸惑うでしょう」(同)

タイムズモビリティも、同社を装ったメールやSMS、電話への注意を呼びかけている。メールなどでパスワードやクレジットカード情報を尋ねることはないとしており、身に覚えのないメールのリンクや添付ファイルを開かないよう求めている。

パーク24広報担当者の回答は…

では、「タイムズクラブ」にだけ登録していた人は今回の対象なのか。昔持っていたカードの種類が分からない場合、どう確認できるのか。また、退会者についてはどこまで遡って対象になったのか。

こうした疑問を、あらためてパーク24の広報担当者に直接聞いた。

「現在お知らせしている対象となるお客様は以下となりますが、詳細についてはご心配等おかけし恐れ入りますが確認中となります。

・タイムズカー会員様および退会済みのお客様(入会を申し込まれたものの、何らかの事由により入会完了されていない方も含みます)

・タイムズビジネスサービス会員様および退会済みのお客様

なお、タイムズカー会員になると自動的にタイムズクラブの会員となります」

また、以前所有していたカードの種類がわからない場合については、「タイムズクラブカードとタイムズカーの会員証(カード)のいずれかがわからない場合は、お客様窓口にお問い合わせいただいて確認いただくことが可能です」とし、退会者がどこまで遡って対象になるかについては「現在調査中です」と回答した。現時点で会社が公表している漏えい対象に「タイムズクラブのみの会員」は含まれていない。

今回の流出をめぐっては、外部の専門機関による調査が続いている。免許証画像まで漏れた利用者や、すでに退会した人も含め、会社側には対象の範囲と必要な対応を分かりやすく伝えることが求められる。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班