なぜこの2人が…竜党に走った連日の衝撃 22年ドラ1&23年ドラ3が戦力外に 期待を集めた野手たちが構想を外れた背景とは

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ブライトは昨季にブレイクを果たしたが…(C)産経新聞社

 竜党にとって、ここ2日間は衝撃の連続だっただろう。

 中日は9月30日、辻本倫太郎とブライト健太の2選手と来季契約を結ばない旨を発表。前日の29日には福敬登ら6選手の戦力外通告に加え、井上一樹監督が突然の辞任を表明する事態があり、連日の辛いニュースが届くことになった。

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 辻本は2023年ドラフト3位で仙台大から中日に入団。小柄ながら俊足好守の遊撃手で、パンチ力のある打撃も魅力と評されていた。同期入団に草加勝ら、同学年には石川昂弥や岡林勇希らがいる。

 1年目から1軍で起用されるも、なかなか殻を破れない日々が続いた。2年目以降は持ち前の元気さで、井上監督の「秘蔵っ子」としてチャンスをもらい、プロ初打点を記録。ファームでは3割を超える打率をマークしていた。東北遠征でライデル・マルティネス(巨人)から安打を放ち、細川成也の逆転3ランを生んだのもこの年だった。

 3年目の今季は侍ジャパンとの試合で「ホームランウイング」第1号を放つなど、開幕前は絶好調。指揮官からキャンプ~オープン戦を含んだMVPをもらい、レギュラー奪取に意気込んでいた。しかし、開幕後はなかなか出場機会を得られず、4月半ばに降格。7月に再昇格するも、ポジションを勝ち取るには至らなかった。

 打撃では時折インパクトを残したが、守備面はチーム内の二遊間争いに敗れた格好。ダイナミックなプレーを見せる一方で、確実性を欠いたのは否めない。このあたりが戦力外につながったのだろう。

 報道によると、今後は現役続行を希望。兄・勇樹さんは社会人日本代表に名を連ねる捕手ということで、弟としても負けられないところだ。

 ブライトは2021年ドラフト1位で上武大から中日に入団。走攻守三拍子揃った外野手で、4年春の大学選手権で隅田知一郎(西日本工業大→西武)から放った一発は今も語り草。同期入団に鵜飼航丞や福元悠真、同級生には清水達也らがいる。

 ルーキーイヤーから2年目、3年目と着実に力を伸ばしていった。2年目の23年に1軍デビューを果たし、この年はファームで7本塁打&OPS.886をマーク。3年目にはプロ初アーチを含む2本塁打を放った。

 ブレイクしたのが4年目の昨季で、主に代打の切り札や「4番目の外野手」として活躍。勝負どころで度々快打を放ち、お立ち台で吼える姿が印象的だった。特にCS争いを繰り広げていた8月末のDeNA戦、延長11回に満塁走者一掃の適時打を放ったインパクトは絶大。そのバットでファンに夢を抱かせた。

 それが暗転したのが今季。4月初旬に4試合スタメン出場するもわずか1安打と振るわず、同22日の登録抹消以降は1、2軍通じて出場機会がなかった。今後の行く末が心配される中、非情の通告をされたということだ。

 ガーナ人の父を持ち、黒人初のメジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンが憧れの選手。入団時からジャッキーが背負った「42」を着け続けた。偉人の意思を継ぐ男として、MLB公式サイトのインタビューに答えることもあった。今後の進路は未定とのことで、志半ばでプロ野球人生を終えることになるかもしれないが、ブライトの挑戦は我々の心に刻まれている。

[文:尾張はじめ]