中内田調教師が騎乗し軽快な動きを披露したダノンシーマ(カメラ・馬場 秀則)

写真拡大

◆京都大賞典追い切り(9月30日・栗東トレセン)

 天皇賞・秋のトライアルレースの追い切りが30日、栗東トレセンで行われた。第61回京都大賞典・G2(4日、京都=1着馬に優先出走権)で重賞初Vを目指すダノンシーマは、栗東・CWコースでリズミカルな動きを披露。順調な仕上がりを見せた。

 よどみないペースを刻んだ。ダノンシーマは栗東・CWコースを単走。重い馬場を考慮し、時計を出したのは半マイルから。リズム良く、落ち着いた脚取りで56秒4-12秒1をマークした。自ら手綱を執った中内田調教師は「調整程度でしたが、気分良く走れていました。順調に状態を上げてこられました」と納得の表情を浮かべた。

 昨年9月末から3連勝でリステッドの白富士Sを制し、重賞戦線へ。阪神大賞典(3000メートル)、目黒記念(2500メートル)、新潟記念(2000メートル)に挑み、すべて3着。前走は5頭のG1馬を抑えて1番人気に推された。「前走は稍重馬場で心配していましたが、一生懸命走って、いい競馬をしてくれた。競馬を上手にしてくれている。距離に合った戦法で、リズム良く走れるようになっているのは強みかな」とトレーナー。適性範囲の広さとレースセンスの高さを認める。

 古馬となって、気性面の成熟が安定感につながっている。「3歳の時は幼くて、力を発揮できないところがありましたが、成長を見せてくれた」。母が米G1馬の良血で、高い素質を持ち合わせているのは言わずもがなだが、距離、コースを問わず崩れない要因は、ぶれない冷静な走りにある。

 今回は2戦2勝と得意の京都に替わる。切れる脚を使うタイプで、開幕週のきれいな馬場も好材料だ。「長い直線で走りやすいコースかなと思います。ここで改めてダノンシーマのいいところを競馬で見せられたら」と指揮官。23年のセレクトセール1歳で3億1000万円の高値がついたキタサンブラック産駒が、4度目の重賞挑戦で殻を破る。(山本 理貴)