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カーシェアリングサービス「タイムズカー」が不正アクセスを受け、最大でおよそ660万件の個人情報が漏えいした問題です。サービスを展開する会社は29日夜、このうち160万件で、運転免許証の画像を含む本人確認書類の情報が流出したと発表しました。専門家は悪用されるリスクが高いと指摘しています。

■最大約660万件漏えい…利用者「自分も入っているんじゃ」

29日午後、『news zero』が向かったのは、「タイムズカー」のカーシェアリングサービスを利用できる駐車場。インターネットやアプリなどから選んだ駐車場にとまっている車を予約し、利用できるサービスです。

利用者(30代)
「出張が多いので、出張先での交通手段として使います」

--なぜカーシェアを選ぶ?

利用者(30代)
「目的地の交通の利便性や、きょうみたいに天気悪い時は、便利なのかなと思って利用している」

◇

付近の地図を見てみると、車を借りられる場所を示す黄色いマークが、画面を埋め尽くすほどあります。

会員数は、先月末時点でおよそ414万人。手軽に車を借りられることで多くの人に利用されているカーシェアリング。29日、ある利用者のもとに届いたメールには「第三者による不正アクセスにより、お客様の個人情報が漏えいしたことが判明いたしました」と書かれていました。

◇

「タイムズカー」などを展開するパーク24は28日、個人情報が漏えいしたと発表。第三者による不正アクセスが、原因だったということです。

漏えいしたアカウント数は、最大でおよそ660万件。会員や退会者の情報も含まれるといいます。漏えいしたのは、氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレスなどに加え、学生証の画像や車の運転にかかせない運転免許証の画像も含まれるということです。

そして29日夜、新たに運転免許証の画像など、本人確認書類が漏えいしたアカウント数は、およそ160万件だということがわかりました。現時点で漏えいした情報が不正利用された事実は確認されていないとしています。

--最大で約660万件の個人情報漏えい、どう思う?

利用者(30代)
「正直怖いし、自分も入っているんじゃないかなと思って、怖いです」

■専門家「本物なのでチェックのしようがない」

サイバーセキュリティーに詳しい立命館大学の上原哲太郎教授が、特にリスクだと指摘したのが、免許証の画像の漏えいです。

立命館大学 情報理工学部 上原哲太郎教授
「この免許証の券面情報は本人確認のやり方として認められている情報だから、従来よりは機微性が高いというか、漏えいした時のリスクが、悪用のリスクが高いものになる」

第三者に盗まれた場合、どのように悪用されるリスクがあるのでしょうか。

立命館大学 情報理工学部 上原哲太郎教授
「例えば、犯罪に使いたい人が、車を借りることが可能になってしまう。一番大きなリスクは、これを使ってカードローン・消費者金融で、口座が作られて借金をされてしまうのが一番大きなリスクになるかと思います」

その理由について、上原教授は、運転免許証には、口座を開設する際などに必要な情報がまとまって載っていると指摘。

免許証を偽造する場合、実在しない人の名前を使用していたり、名前と住所が一致していなかったり、免許証の番号がでたらめであるなど見分けるポイントがあり、そこで不正を止められるケースもあるといいますが…

立命館大学 情報理工学部 上原哲太郎教授
「今回は本物の免許証なので、チェックするっていう意味では、そのまま使われてしまうと本物なのでチェックのしようがない」

■“信用機関への届け出”も…対応は

では、個人情報が漏えいしたと連絡を受けた利用者は、どう対応すればいいのでしょうか。

立命館大学 情報理工学部 上原哲太郎教授
「まず、いの一番にやっていただきたいのは、同じパスワードを使っているサイトがほかにあるのであれば、パスワードを変更した方が安全」
「顔つきの例えば、免許証が漏れたということを個人信用機関に届け出ていただく」

信用機関への届け出とは、どのようなものなのでしょうか。

例えば、運転免許証などを紛失したり、免許証が盗難にあった場合、そうした情報を「本人申告コメント」として登録することができます。

そうすることで、第三者が免許証を利用するなどして不正に申し込みなどをした時に、口座開設などを行う会社が信用情報機関に問い合わせ、“申告内容”が提供されるということです。

この提供を受け、会社は、より慎重な審査をすることになるので、第三者による悪用を未然に防止する効果が期待できるということです。

また、このように届け出をする際には手数料がかかります。

■「やらないと気が済まなくて」“届け出”した人は

『news zero』は29日夜、およそ3年前からサービスを利用している人に話を聞きました。

約3年前から利用している人
「新幹線や飛行機で移動した先で運転が必要な時に、カーシェア、便利だなと思って登録していた」

今回の漏えいを受け、3つの信用機関に届け出を行ったといいます。

約3年前から利用している人
「もう手数料うんぬんよりも、できることをやらないと気が済まなくて、もしかしたら660万件だとタイムズの方で何か補償とかも考えてくれるかなとか、待った方がいいかちょっと迷ったりしたけど、いたたまれずに先に対応やってみた。あらためて怖さを感じました」

さらに、29日、チケット販売大手の「イープラス」は、運営するチケット販売サイトの払い戻し情報を管理するシステムに不正アクセスがあり、利用者の個人情報が漏えいしたと発表。

漏えいした個人情報は合計1463件で、氏名や住所、メールアドレスのほか、銀行口座情報が含まれるということです。

(9月29日放送『news zero』より)