NHK連続テレビ小説『ブラッサム』が、9月28日から放送される。主演は女優の石橋静河だ。

【激レア】母に続いて自らも脱いだ“写真集”や、「両親の14光り」と揶揄された、超有名な両親を見る

 同作は、明治・大正・昭和を駆け抜けた作家・宇野千代をモデルとしている作品である。主人公は、1897年に山口県岩国で生まれた葉野珠(はの・たま)だ。2歳の時に実母を亡くし、父と継母によって育てられる役柄となっている。女学校を卒業し代用教員として働くが解雇され、故郷を追われてしまうという波乱万丈な人生を歩むヒロインだ。


『ブラッサム』で石橋静河が演じる主人公の葉野珠(NHK公式サイトより)

 親戚を頼って上京した珠は、小説の懸賞応募から作家の道を切り開く。関東大震災と戦争、結婚、離婚、倒産、借金などを経験し、常に生きることに向き合いながら小説家として花咲く姿が描かれる作品となる。

 朝ドラらしくキャストが豪華で、加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎、染谷将太などが出演。また、今や世界的人気を誇るYOASOBIが主題歌を担当するなど、注目ポイントが目白押しだ。そんな中、演技派女優として数多くの作品に出演している石橋が主演としてどんな存在感を見せるのか。期待しているドラマファンも多くいることだろう。

両親ともに役者だが「絶対に役者にはならない」と思っていた

 今回、朝ドラ主演という大役を務める石橋は、1994年7月8日生まれで東京都出身。石橋凌と原田美枝子を両親に持つ“2世”俳優だ。

 4歳からクラシックバレエを始めると、15歳の時にアメリカ、カナダなどでダンス留学を経験。本格的にバレエを学ぶものの、優秀なダンサーとの実力差を痛感し夢破れ、2013年に帰国してからはコンテンポラリーダンサーとして活動を行っていた。

 名優と呼ばれる両親のもとで育った石橋は、子どもの頃から「絶対に役者にはならない」と決めていたと、さまざまなメディアのインタビューで明かしている。両親が有名な俳優という環境に反発していたわけだ。しかし、なかなかうまくいかずにバイトをしながら、いくつかの小さな舞台に出演するだけの日々を送る。

 その後、2015年に舞台『銀河鉄道の夜 2015』で女優デビュー。2017年には転機となる作品に出会う。

朝ドラ『半分、青い。』では“嫌われ役”も……

 それが、初主演作となった『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』だ。石井裕也監督・脚本作品で石橋は池松壮亮とW主演を務め、看護師とガールズバーでのアルバイトを兼業する美香を演じた。

 同作で石橋は、言葉にできない不安や孤独を抱えながら、他人に甘えることができず日々をやり過ごす美香を等身大の演技で表現。第60回ブルーリボン賞新人賞などを受賞して実力を示した。同賞は過去に母親の原田も受賞しており、史上初の親子受賞と大きな話題を呼んだ。

 同作のヒットで人気を得た石橋は2018年、朝ドラ『半分、青い。』に出演。出演シーンは少なかったものの、印象に残る演技をみせた。

 石橋が担当したより子は、永野芽郁が演じた主人公・鈴愛が想いを寄せる相手・律の妻。一人息子を名門小学校へ通わせる教育熱心な母親で、佐藤健が演じた律にも過大な期待を寄せるクセの強い女性だ。

 息子と夫にいらだつ不機嫌なシーンも多く、熱心な視聴者からはあまり好かれていない悪役キャラとなった。話し口調も厳しくインパクトの強いより子の、夫の家族になじめない寂しさや劣等感も繊細に見せた。

 その後もリメイク版『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)を含めキャリアを重ねてきた石橋。テレビ関係者は彼女の魅力をこう語る。

「ダンサー出身なだけあって体幹が強いので佇まいが美しく、父親譲りの眼力の強さも魅力的です。これまで大きなスキャンダルがないのでNHKから重宝され、さまざまな作品にキャスティングされています。今年は、すでに年末放送の紅白にも何かしらの形で出演するという情報もあります」

何の前触れもなく「大胆ヌード」を披露

 高い演技力を持った役者性だけでなく、安心感からもNHKに愛されている石橋だが、“清純派”ではなく自由奔放な一面を時折見せるのも魅力かもしれない。例えば、2022年に発売した写真集『月刊 石橋静河』では衝撃的な姿を見せた。

 同作は、石橋の友人でありモデル・写真家のモーガン茉愛羅が撮影を担当。2人が伊豆を旅しながら撮影した写真集で、「撮れちゃったもの全部、見せます。」というコンセプトのもと、石橋は下着姿やトップレス姿を披露している。

 女優のヌードは「価値」があるとされ、一般的には映画で“初脱ぎ”が行われる。石橋の場合は人気が急上昇している中で、いきなり写真集で脱ぐという大胆な行動に出た。この写真集については、出版社があまり石橋のヌードを押し出して宣伝しなかったため、なぜ脱いだのかは不明なままだ。ちなみに、母親である原田は早くから映画でヌードを披露しているので、影響を受けた可能性があるかもしれない。

かつては“親の14光り”と揶揄されたことも

 両親と同じ演技の道に進み、母親の姿がチラつくようなヌードを見せた石橋だが、家族仲はどうなのだろうか?

 他の有名な2世俳優に比べると、石橋家はあまりメディアで取り上げられず謎に包まれている。しかし兄である大河はVFXアーティスト、姉の優河はシンガーソングライターと、華々しい顔ぶれである。過去には、原田が制作した短編映画『女優 原田ヒサ子』に3人が協力したこともあり話題を集めた。

 姉と共演が多く、2人でファッション誌へ登場し、SNSでも交流している。原田とは、2022年に母娘で時計ブランド「ロンジン」のアンバサダーを務めた。

 一方、父親の凌とは微妙な様子も見受けられる。凌は、2001年に写真週刊誌「FRIDAY」が、アメリカ国籍の愛人と隠し子がいることを報じ大騒動となった。家族総出で制作した『女優 原田ヒサ子』に凌が関わらなかったこともあり、原田や石橋との間に溝があるのではないかと報道されたこともある。愛人騒動のころ、石橋は小学生。母親の苦しむ姿を見て心を痛めた、ということも考えられる。

 そんな両親との共演を含めていろいろと注目の女優となる石橋だが、『ブラッサム』への出演以外にも、今年は多くの仕事を抱えている。まず、8月21日から『八月の声を運ぶ男』(映画版)が上映され、9月25日には『ナギダイアリー』、11月27日には『このごにおよんで愛など』が控えるなど、映画への出演が急増中だ。

 絶好調の裏には、事務所移籍の影響が大きく関係していると、再びテレビ関係者が明かす。

「石橋さんは去年の9月に宮崎あおいさんが所属するヒラタインターナショナルへ移籍しました。昨年末からは“ポスト宮崎あおい”として売り出され、仕事が爆増しているようです。2世俳優と思われることを嫌い、偉そうにせず常に低姿勢でスタッフ受けも非常に良い。ドラマや映画のスタッフに石橋さんのファンも多いようです。過去には、“親の14光り”と陰口を叩かれたこともありましたが、今後は凌さんと原田さんが“石橋静河の両親”と呼ばれる日も来そうです」

 “2世”と揶揄していた人たちが、ようやく静かになりそうだ。

(ゆるま 小林)