【ムセを防ぐ】飲み込みやすさがグンと上がる食器の選び方【長生きのど習慣】
食器は「口が広いもの」スプーンは「小さめ」が◎
少し意外に感じるかもしれませんが、実は「どんな食器を使うか」も、飲み込みやすさを左右する大事なポイントです。これは、使う食器の形や大きさが、食べ方や一口の量とかかわるため。「普段使いの食器を変えただけで、ムセる回数が減った」などの例も非常によくあります。
まず見直したいのが、コップやマグカップなどの飲み物を入れる食器や、ラーメンどんぶりなどの汁を飲む料理を入れる食器などの、直接口をつけるタイプの食器です。これらは「口の広いもの」を選びましょう。食器の口が広いと、あごを持ち上げずに中身を飲めるため、誤嚥しにくくなるのです。
反対に、ワイングラスなどの口が狭い食器で何かを飲もうとすると、食器の口が鼻先に引っかかるためにあごを持ち上げる必要があり、飲んだものが気道に入りやすくなります。
もう1つ重要なのが、スプーンやレンゲです。飲み込みにくさを感じる人は、スプーンの大きさはカレースプーン以下・ティースプーン以上くらいにするのがおすすめ。一度に口に運ぶ量を控えめにすることで、スムーズに飲み込みやすくなります。レンゲは、深くて角ばったものではなく、浅くて平べったいものを選びましょう。一口分の量を抑えやすいうえに、口の中にするりと運びやすくなります。
食器を変えるだけでも十分
ムセやすい(NG)
鼻や口元に飲み口が当たる食器や一口が大きくなるカトラリーは×。水筒や缶にも注意。
口の狭いもの
カレースプーンほど大きいものや、深めのレンゲ
ムセにくい(OK)
鼻が入るくらい口が広い食器がベスト。カトラリーは一口量が少なめのものを選ぶと良い。
口の広いもの
カレースプーンとティースプーンのあいだくらいのものや、浅いレンゲ
【出典】『長生きのど習慣』著:西山耕一郎/熊井良彦
【著者プロフィール】
西山 耕一郎(にしやま・こういちろう)
北里大学医学部卒業後、横須賀市立市民病院に勤務。横浜赤十字病院(現・横浜みなと赤十字病院)耳鼻咽喉科副部長、国立横浜病院(現・横浜医療センター)耳鼻咽喉科医長、北里大学耳鼻咽喉科診療助教授を経て、2004年に西山耳鼻咽喉科医院を開業。東海大学客員教授。藤田医科大学客員教授。嚥下相談医。嚥下認定士。神奈川県嚥下キーパーソン。耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師として、30年間で約1万人の嚥下障害患者の診療を行う。主な著書に『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)『のどを鍛えて肺炎を防ぐ!』(大洋図書)『誤嚥性肺炎で死にたくなければのど筋トレしなさい』(幻冬舎新書)。
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熊井 良彦(くまい・よしひこ)
長崎大学大学院耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授。主な専門分野は聴覚障害、嚥下障害、音声障害。1999年に熊本大学を卒業し、熊本大学での准教授を経て、現職。長崎大学病院嚥下障害治療センター長、長崎大学病院頭頸部腫瘍センター長を併任する。

