違反疑惑が有罪となったシティ Photo/Getty Images

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マンチェスター・シティの過去のタイトルがすべて剥奪された場合、英国サッカーの歴史はどこまで変わるのか。

現在進行中の財務規則違反問題を背景に『FourFourTwo』が仮想の世界線を紹介している。2009年から2018年までにシティが獲得したタイトルを取り消し、リーグ戦では次点のクラブに優勝を繰り上げるという設定である。現実にはタイトル剥奪が決まったわけではなく、あくまで「IF」の話である。

プレミアリーグでは2011-12シーズンにマンチェスター・ユナイテッドが繰り上がり、サー・アレックス・ファーガソンが通算14度目のプレミアリーグ制覇を達成する世界線となる。さらに2013-14シーズンにはリヴァプールが王者となり、スティーブン・ジェラード氏が悲願のプレミアリーグ優勝を手にする。2017-18シーズンではジョゼ・モウリーニョ率いるユナイテッドが81ポイントで優勝し、ペップ・グアルディオラ氏の100ポイントという記録的なシーズンから王座を奪う設定である。

国内カップ戦にも大きな変化が生じる。2011年のFAカップはストーク・シティ、2014年のリーグカップはサンダーランド、2016年はリヴァプール、2018年はアーセナルがタイトルを手にする計算となる。ユルゲン・クロップ監督がリヴァプール就任からわずか5カ月で初タイトルを獲得し、アーセン・ヴェンゲル氏がアーセナル退任前に最後の主要タイトルを加えるなど、実際の歴史とは異なる物語が生まれる。

ただし、影響はタイトルの数だけでは収まらない。CL出場権を逃したクラブの収入、1ポイント差でトップ4を逃した監督の去就、移籍市場での選手選択など、無数の「IF」が連鎖する。同紙が描いたのは、単純に優勝チームを入れ替えるだけではなく、1つの判定が長年にわたってサッカー界全体へ波及する世界線である。現実にはまだ何も確定していないからこそ、この「IF」は英国サッカーの歴史がいかに複雑な積み重ねで成り立っているかを浮かび上がらせている。