32歳で暴力団を離脱したあと、42歳で一念発起して受験勉強を始め、44歳で慶應義塾大学に合格した斎藤由則さん(51)。先日公開した文春オンラインのインタビュー記事が話題を呼んでいる。

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 アルファベットの小文字すら書けない状態からのスタートだったが、1日17時間の猛勉強で高卒認定を突破し、最終的には慶應経済学部に合格を果たした。なぜ元ヤクザが、慶應大学を目指すことになったのか。


斎藤由則さん ©文藝春秋

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「やっぱり私学の雄じゃないですか」慶應義塾大学を目指したきっかけ

 暴力団を離脱した後、生花業、不動産業、夜の商売と次々に手を広げた斎藤さんは、「1日で400万円」が入ってくるほどの成功を収めた。しかし、そこで燃え尽き症候群に陥る。「人がお金に見えちゃうようになってきてた」と斎藤さんは振り返る。

 閉じこもる日々の中、仲間に誘われて富士山に登り、ご来光を見て見知らぬ人々がともに涙を流す光景に触れたことが、転機となった。

 そんな折、たまたまテレビで広島県福山市の学習塾「フジゼミ」を紹介する番組を目にする。「手に入れてないものが欲しかったんですよ。高校にも行ってないから、そのままだったら死ぬまで中卒。それはちょっとアレだなって」と斎藤さんは語る。

 目指す大学は、最初から慶應義塾大学一択だった。「やっぱり私学の雄じゃないですか、慶應って。ステータスじゃないですか」。

 2018年1月5日、42歳だった斎藤さんは広島に移り、フジゼミで指導を受けながら受験勉強を開始した。ところが当時の学力は、文字通りゼロに近かった。

「お風呂入ってるときも勉強」1日17時間の猛勉強→2年で慶應合格

 斎藤さんは1日12時間から17時間、「お風呂入ってるときも勉強」という生活を続けた。わずか7か月で高卒認定の8科目をクリアし、43歳で高卒資格を手にした。

 さらに翌年、センター試験で東海大学に合格。「人生いつからでもやり直せる」という自信を得たものの、周囲の声に後押しされ、慶應への挑戦を続けることを決意する。

 その後、大恩師のY社長が「慶應受験特別プログラム」を立ち上げ、複数の専門講師を招いての猛特訓が始まった。斎藤さんはその日々を「また刑務所の独房に入ったみたいな感じでしたね」と表現する。

 2020年2月の一般入試で慶應義塾大学の経済学部に合格。中卒・元ヤクザが42歳から2年で慶應合格を果たすまでの詳細は、インタビュー本編で詳しく語られている。

〈つづく〉

(「文春オンライン」編集部)