再生医療でEDを根本的に治す…最新「PRP療法」を施術された60代男性に起きた「驚きの変化」

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【前編を読む】1ヶ月の治療で血管が「新生」する最新治療も…「ED治療の最前線」を専門医が徹底解説

血液の成長因子を豊富に引き出す

近年、再生医療からのED治療も勢いを増してきた。

「血管や海綿体そのものを若返らせ、本来の機能を取り戻す根本治療を目指します」と語るのは、医療法人インテグレスの理事長で泌尿器科専門医の伊勢呂哲也氏である。

「たとえばPRP(多血小板血漿)療法は、自身の血液から抽出した血小板をペニスに注入して、組織の再生を促す治療法です。シアリスなどの飲み薬があまり効かなくなり、諦めかけていた60代男性の患者さんに施術したところ、1ヵ月後に『数年ぶりに力強い朝勃ちが戻った』という報告を受けました。一時的な血管の拡張にとどまらず、組織そのものが若返ったことの証なんです」

そのPRP療法を発展させた治療法とされるのが、ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)療法だ。

「PRP療法と同様に、自身の血液から成長因子などを取り出して組織を修復する治療法なのですが、その効果には明確な差があります。

最新のACRS療法は、採取した血液を特殊な容器で保温処理し、成長因子などを豊富に引き出す方法です。これにより、成長因子などの濃度がPRP療法の数倍~10倍に高まると報告されています」(伊勢呂氏)

治療ペースは週1回×4回の短期集中型がよいが、通院事情に合わせて、月1回ペースでの施術も可能という。

「年齢とともにED治療薬の服用量が増え、不安を感じる方も多くいます。そこで、ACRSなどの再生医療と組み合わせることで、自力での勃起力を復元させるスタイルが、ミドル・シニア層の選択肢として広がりつつあります」(伊勢呂氏)

女性用の治療も

一方、女性もまた加齢により性機能が衰えていくが、復活させる医療技術は幾通りもある。医療法人心鹿会理事長の二宮典子氏が語る。

「愛液が減り潤いが乏しくなる本質的原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少と、それに伴う粘膜細胞の代謝の低下です。そのため性交痛が起き、セックスに消極的になっていく。そこで性交痛を解消する具体策が、潤滑ゼリーの積極的使用、ホルモン補充療法、専門医によるレーザー治療です」

セックスの最初から潤滑ゼリーを使うと、弱った組織にいわばクッションを敷くことができ、痛みが和らぐ。ホルモンの投与は保険が適用され、昨今は安価で行える。

「レーザー治療の代表格であるモナリザタッチ(1回3万~5万円)やインティマレーザー(1回3万~10万円)は、膣に5~30分ほど照射する。細胞が活性化して血流がよくなり、潤いに富む膣粘膜になります」(二宮氏)

男女ともに性機能を保つための技術は、これからも進化し続けるだろう。

「週刊現代」2026年9月28日号より

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