性風俗店などで“接待” 東大元教授の初公判「不適切で恥ずべき行為」「理屈をつけて自分を正当化していた」 検察側は懲役2年と追徴金約183万円を求刑
東京大学大学院での共同研究で便宜を図る見返りに、性風俗店などで接待を受けた罪に問われている元教授の初公判が行われ、元教授は接待について「不適切で恥ずべき行為」などと述べました。
■高級クラブやソープランドで183万円相当の接待を受けた罪

裁判前、日傘を“しっかりと”差して歩く東京大学大学院の元教授・佐藤伸一被告(63)。
“皮膚科の権威”として名をはせた元東大教授。問われているのは、収賄罪です。国立大学の教授は、みなし公務員とされていて、仕事の関係者から接待などを受けることは収賄罪にあたります。
佐藤被告は共同研究を行っていた日本化粧品協会の元代表理事から、高級クラブで22回、1回8万円ほどのソープランドで6回、あわせて183万円相当の接待を受けたとされています。
■接待を“強要はしていない”と主張

裁判官
「間違いや言いたいことは?」
佐藤被告(63)
「間違いございません」
佐藤被告ら東京大学側と、日本化粧品協会の共同研究が始まったのは、3年半前。研究を統括する立場にあった佐藤被告は、見返りとして“高額接待”を要求するようになったといいますが…
弁護側
「接待を強要したことは?」
佐藤被告(63)
「ありません」
“強要はしていない”と主張しました。
■佐藤被告「不適切で恥ずべき行為」

弁護側
「接待を受けたことはどう思っていますか?」
佐藤被告(63)
「自分の立場を考えずに不適切で恥ずべき行為です。東大・東大病院の名誉・信頼を損ねたことをおわびします」
贖罪(しょくざい)として、赤十字社に200万円を寄付したと話した佐藤被告。
検察側
「接待を受けている時、反省の気持ちはありましたか?」
佐藤被告(63)
「少しはありました。理屈をつけて自分を正当化していました。その(反省の)気持ちをごまかしていました。接待は、対価であると」
■検察側 懲役2年と“接待同額”183万円あまりの支払いを求刑

検察側は「犯行態様は悪質、動機は身勝手で利欲的なものというほかはない」などとして懲役2年と、接待を受けたとされる額と同額の183万円あまりの支払いを求刑。弁護側は、執行猶予付きの判決を求めています。
裁判官
「最後に何か話しておきたいことはありますか?」
佐藤被告(63)
「この度は皆さんの公務に対する信頼を失わせ、誠に申し訳ありませんでした。二度とこのようなことがないようにします」
