水きりカゴ、三角コーナーはもたない。50代、キッチンで「手放してラクになったもの」3つ
キッチンには、「あって当たり前」と疑問をもたずに使っているものが意外とあります。でも、思いきって手放してみると、快適になるものもあるかもしれません。整理収納コンサルタントの須藤昌子さん(50代)は、三角コーナー、水きりカゴをなくし、キッチンペーパーの形を変えたことで気持ちも家事もラクになったといいます。具体的な工夫を教えてもらいました。

「小さな面倒」をそのままにしない

キッチンには、三角コーナー、水きりカゴ、キッチンペーパーなど、「キッチンにはこれがあるもの」「こうやって使うもの」と思っているものがたくさんあります。
以前の私も、とくに疑問をもたずに使っていました。でも、毎日使っていると、「洗うのが面倒」「取り出しにくい」「ここまで手間をかける必要があるのかな」と、小さな不満を感じることも。
そこで、「私はどうしたら違和感がなくキッチンを使えるのか」という視点で考えるようになりました。
なくした方がラクなら、なくす。形を変えた方が使いやすいなら、変える。もちろん、今のままが使いやすければ、そのままでいい。
大切なのは「あるのが普通」に自分を合わせるのではなく、自分が感じている小さな面倒をそのままにしないことだと思っています。
「三角コーナー」を置くのはやめた

以前は、シンクに三角コーナーを置くのは当たり前だと思っていました。
でも、毎日洗っていても、細かなすき間に汚れが入り込みます。それを見るたびに、「ここもきれいに落とさなければ」と思うことが、私はいやだったのです。
さらに、シンクを掃除するたびに三角コーナーをどけて、掃除をして、また戻すというひと手間もありました。
そこで考えたのは、「私は家事をするうえで、なにがいやなのか」ということでした。たどり着いたのは、「きれいに保たなければ」と気にし続けることや、掃除の手間が増えること。
今は100円ショップの小さなボックスにビニール袋をかけて生ゴミ入れにし、ときには水と漂白剤を入れて台ふきんなどの漂白にも使っています。
するとおのずと掃除もラクになり、ひとつのボックスを別の用途にも使える便利さまで手に入りました。
「キッチンペーパー」はロール式をやめた

キッチンペーパーは、ロール式からティッシュのように1枚ずつ取り出せるタイプに変えました。
以前は「キッチンペーパーといえばロール式」と疑問をもたずに使っていましたが、勢いをつけたり、片手で押さえたりして切り取ることを少し面倒に感じていました。
そこで、さっと1枚取り出せるタイプに変更。すると小さな面倒がなくなっただけでなく、置き場所の選択肢も増え、今ではいちばんよく使うIHのそばに置けるようになりました。
「水きりカゴ」をなくした本当の理由

わが家には水きりカゴがありません。スッキリしたキッチンにしたかったからではありません。なくしたかったのは、水アカや、ぬめりを気にして洗い、「いつも清潔にしておかなければ」と気にし続けることでした。
以前は「食器を洗ったら水きりカゴに置くもの」と思い、面倒でも洗うのは当たり前。自分が不快に感じていることにさえ、気づいていませんでした。
私たちの世代は、「こうするのが普通」を大切にしてきた分、小さな「いや」や「面倒」を受け入れてしまうこともあるのではないでしょうか。
でも、これからは「私はどうだったら快適?」を優先。水きりカゴを手放したことで、「当たり前」に自分を合わせるのではなく、自分の快適さを基準に選んでもいいと思えるようになりました。
自分の気持ちに正直に、暮らしを整えていく

今回ご紹介したことは、振り返ればどれも大きなことではありません。でも、「こうするものだから」とがまんしていたことをひとつずつやめたことで、家事だけでなく気持ちまでずいぶんラクになりました。
片付けるためにがんばったというより、自分がいやだと感じていたことをひとつずつ減らしていったら、結果として暮らしも整いました。
そんな経験を重ねて、片付けは、ただ家をきれいにするためではなく、これからの自分の快適をひとつずつ手に入れていくことなのだと、今は感じています。
