グーグルが宇宙空間にデータセンター構想、初の実験衛星打ち上げ…地上の8倍にあたる太陽光発電が可能に
【ニューヨーク=木瀬武】米IT大手グーグルは24日、宇宙空間でAI(人工知能)向けのデータセンターを運用する構想の実現に向け、初の実験衛星を来週中に打ち上げると発表した。
自社開発のAI向け半導体などが宇宙で正常に作動するか確認する。
宇宙でAIの計算基盤を構築するプロジェクトの一環で、米宇宙企業スペースXのロケットで打ち上げる。衛星には自社製のAI半導体「TPU」を搭載し、打ち上げ時の振動や加速、放射線に対する耐久性を調べる。軌道上で実際にAIを動かし、性能や異常の有無などのデータも集める。
AIの需要拡大でIT大手はデータセンターの整備を急ぐが、大量の電力を確保できる適地が限られることが課題となっている。宇宙では地上より長時間、太陽光を利用できるため、新たな選択肢として注目されている。グーグルによると、軌道上では地上の最大8倍の太陽光発電が可能になるという。
将来的には多数の衛星を光通信でつなぎ、大規模なAIの計算処理を宇宙で行う。スペースXも宇宙でのデータセンター建設を目指しており、開発競争が広がっている。
