青井実アナ

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 NHK出身で、今年3月末までフジテレビのニュース番組「Live Newsイット!」のキャスターを約2年間つとめていた青井実アナ(45)が、10月からTOKYO MXの人気情報番組「5時に夢中!」の金曜MCに就任することが、9月18日放送の番組中に発表された。NHK時代は「ニュース7」や「ニュースウオッチ9」といった“本流報道番組”でも起用されたキャスターにとって、東京ローカル情報番組のMC就任、しかも出番は週1回のみという事態は“都落ち”と受け取られても致し方なさそうだが、背に腹は代えられぬ事情があったのか……。

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「おかしくない? この番組」

「番組のエンディングに私、垣花から重要なお知らせがあります」

青井実アナ

 18日に放送された「5時に夢中!」の冒頭、番組のメインMCをつとめる垣花正アナがこう予告し、さらに「ネットニュースの記者のみなさんもよかったら待機して聞いていただければ」と続けた。金曜MCであるミッツ・マングローブが「そんなにニュースバリューのあること?」と尋ねると、垣花アナは冗談めかしながら「ニュースバリューないんだけど、一応言わしてください」。

 かくして、番組エンディングで垣花アナはまず、自身が月~木曜のMCを引き続き担当するものの、金曜MCは卒業することを明かした。「ニュースバリューない」は自虐だったわけだが、そのあとで「後任となる新金曜MCが来週(金曜日)のゲストです!」と告げると、青井アナの写真が画面に大きく登場した。途端、スタジオに笑いが巻き起こる。

「新MCをゲストに呼ぶって、おかしくないですか? この番組。俺、最後の日に」

 これまた垣花アナの自虐だった。翌週の金曜25日をもって卒業する自分が後任の青井アナをゲストに迎える番組のつくりも相当残酷ですよね、というわけだ。ミッツが「よう(番組MCとして青井アナを)落としたな」と感心すると、垣花アナは「青井さん、引き受けるんですよ、これ」と応じる。金曜コメンテーターの中尾ミエが「こういう番組はよそじゃ絶対できないよね」と評したように、確かに青井アナの登用は「5時に夢中!」ならではの“斜め上”な人選といえるだろう。

 実際、垣花アナはこのとき、「1週間ぐらい前に記事出てましたよ。青井実さん、何か仕事がなくて困ってるって」とぶっちゃけた。ミッツまでもが「誰も(青井アナの)インスタ、フォローしてくれないって」と追い打ちをかけた。ミッツはさらに、垣花アナに対して青井アナとの対決をそそのかし、「(負けそうになったら)マイク投げればいいんだから」と言ってみせた。ミッツのこんな悪ノリはもちろん、ご存じ青井アナの過去の“失態”を茶化してのものだ。

青井アナ“お騒がせ”の過去

 マイクを投げれば……で思い出されるのはあの一件である。

「青井アナは『イット!』のキャスターだった2024年5月、番組のリハーサル中に、フリップによる演出が上手くいかなかったことに対してスタッフを強い口調で叱責したほか、同年10月には速報ニュースへの対応について不満を持ち、身につけていたピンマイクを箱に放り投げてスタッフを強く叱責。これらのパワハラまがいの行為が問題視され、2025年4月の番組内で謝罪しました。フジテレビからもコンプライアンス違反として厳重注意を受けています」(スポーツ紙記者)
 
 青井アナはこうした騒動もありながら、今年3月で「イット!」を降板した。が、その直後の今年4月10日、奇しくも「5時に夢中!」のゲストとして出演している。つい2週間前まで時間帯がかぶる裏番組の「イット!」に出演していただけに驚きの声が上がったが、当時も大いなるイジりの洗礼を浴びた。

 この時はミッツが「来るところ間違えちゃったんじゃないですか?」とまずツッコみ、さらに「レインボーブリッジ、もう渡れないんです」と、青井アナとフジとの縁がいったん切れたことを揶揄した。青井アナ本人が、事前に番組ディレクターから「今日は大変失礼がたくさんあると思いますが、お許しください」と言われていたことを明かすと、「失礼はそっちも負けてないんじゃない?」と、ミッツが今度は大ナタ級のツッコミ。これもパワハラまがいの騒動か、それとも青井アナがフジに迷惑をかけたことか、いずれかを暗に示唆したものだろう。青井アナは苦笑して「怖いな~」と応じるにとどめた。

青井アナの力量が試される百戦錬磨の出演者回し

 さる民放関係者が言う。

「9月18日放送の『5時に夢中!』での出演者のやり取りだけを見ても、青井アナの“立ち位置”が分かるというものです。毒舌やイジりなどはある意味、番組の持ち味とも言えるものですが、青井アナもレギュラーMCとなるからには、こうした容赦ないイジり、遠慮ないツッコミにたびたびさらされるということは想定しなくてはならないでしょう」

 要するに百戦錬磨の口さがない出演者による、過去の行状のほじくり返し、蒸し返しが折に触れて出てくるものとみられ、青井アナはこうした“口撃”をうまくいなしつつ番組を進めていかねばならない立場となるわけだ。試練である。

 となると問題は、やはり青井アナ当人がどこまで覚悟を決めているのか、という点にかかってきそうだ。

「青井アナは丸井グループの創業家の一族出身で、幼稚舎を経て慶應大学を卒業。NHK入局後もエリート街道を突っ走ってきたわけですが、NHK在籍時には局に無届けで親族経営企業から役員報酬を受けていたとして、就業規則違反による厳重注意処分を受けています。さらにフジの『イット!』に転出してからのパワハラまがいの騒動でもミソを付けた形です。TOKYO MXでの出演は本人の経歴などを考えれば“都落ち”と言ってもおかしくはないわけですが、出演者自体が手ごわい『5時に夢中!』を回していく立場となるのですから、諸々のプライドをかなぐり捨てて自分が道化師となるくらいの腹を固めなければいけないでしょうね」(同)

 フジの「イット!」はOA1回が3時間。青井アナはこれに月曜から金曜まで出演していた。ギャラは1回50万円、年間で8000万円近くあったとも報じられている。それに比べてTOKYO MXのギャラは大幅に下がると見られる。何しろ出演は金曜のみの週1回(OAは1時間)である。そのあたりの判断はどうだったのだろう。

「やはり『5時に夢中!』の番組内で垣花さんやミッツさんが触れていたとおり、つまるところ仕事が欲しかったということなのでしょう。『イット!』降板後は、『5時に夢中!』のゲストで一度出演したほか、同じ4月にネット報道番組の『ABEMA Prime』にゲストで出た程度でした。以後、テレビで姿を見ることはなく、民放恒例の秋の番組改編を前にしてなお、どこのキー局からもお声がかからなかった。そこへTOKYO MXから誘いがあった。妻であるテレ東アナ、相内優香さんとの間にできた赤ちゃんもいるわけで、これを断る手はなかったと言うか、要するに稼いでいくにはなりふり構っていられなかったということではないでしょうか」(同)

「イット!」は青井アナがキャスターをつとめていた間、視聴率はパッとしないままだった。しかし、青井アナの公式ホームページで「NOW!」の項目をクリックすると、現在の仕事を表すものとして「イット!」のメインキャスターが挙げられている。番組を降りて半年が経とうとしているにもかかわらずだ。「仕事なし」では格好がつかないという判断かもしれないが、胸を張ってこれを更新し、「5時に夢中!」の金曜MCと堂々打ち出せる日がくれば、評価もまた変わってくるかもしれない。

デイリー新潮編集部