15勝目を挙げた高橋遥人(カメラ・清水 武)

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◆JERAセ・リーグ ヤクルト4-8阪神(23日・神宮)

 必勝を期した雨中のマウンドで真価を示した。阪神・高橋遥人投手(30)が6回5安打1失点と好投し、12球団トップで自身初タイトルに大前進の15勝目。「本当にみんなのおかげです。特に何もしてないです」。チームは4連勝で3カード連続の勝ち越し。2位の巨人と1・5差で変わらずも、優勝マジックを1つ減らし「7」にした。

 計5度の手術を受ける前の21年以来、5年ぶりに前回登板から中5日で迎えたマウンド。3回まで走者を一人も出さない完全投球で勝利の流れを呼び込んだ。4点の援護を受けた直後の6回に1点を失ったが、傷口を最小限にとどめた。「まだまだ力不足だなというのがたくさんある。でも、勝てて良かった」。女房役の伏見は4打点。“ハルトラ”で虎党を歓喜させた。

 いずれも延長11回の激闘の末に勝利した直近2試合で計18人の投手を投入。藤川監督が「今いる阪神タイガースの全勢力の中のいっぱいいっぱい。これがマックス」と執念継投を繰り返す中で、高橋が6回を投げ切ったことは登板過多のブルペン陣にとっても大きかった。

 球団で15勝は05年の下柳剛以来、21年ぶり。ビジター13勝は、70年と73年に12勝を記録した江夏豊を超えて球団左腕初の快挙だ。リーグトップの勝率8割3分3厘、同2位の防御率1・97を誇る左のエースは「ボールは微妙だったのでもっと頑張ります」と前を向いた。伏見に「してほしい」と目標に設定されていた15勝は通過点。頂点にたどり着くまで、投げる試合は必ず勝つ。(中野 雄太)