北中米W杯後最初の活動という節目で、しっかりとメンバー入りを勝ち取った。25歳のGK小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)は、昨年11月以来1年ぶりの日本代表復帰。「代表への思いは誰にも負けていないなと思うし、ここに戻ってこられたのは嬉しい」と心境を口にし、念願のA代表デビューに意欲を見せた。

 2024年夏のパリ五輪で正守護神を務めた小久保は昨年11月、キリンチャレンジカップ2試合に臨む日本代表に初招集。GK鈴木彩艶が負傷のため不参加だった活動で、出番が巡ってくるかと思われたが、GK早川友基が2試合でゴールマウスを任され、A代表デビューはお預けとなった。

 その後、今年夏の北中米W杯メンバーからも落選。「選ばれなかったのは悔しかったけど、日本のために森保さんが選んだところなので自分も受け止めつつ、次の4年後に向けてしっかりアピールするのが大事」。節目の活動でメンバーに返り咲き、2030年W杯への歩みを再びスタートさせた。

 小久保は直近2シーズンにわたってシントトロイデンの正GKを務め、昨季はプレーオフも含めて38試合43失点という堅守で3位躍進に大きく貢献。今季はUEFAヨーロッパリーグプレーオフに敗れ、EL出場こそ果たせなかったものの、UEFAカンファレンスリーグでクラブ史上初の欧州カップ戦に臨むことが決まった。

「今夏の移籍はできなかったけど、シントもカンファレンスリーグに行けるし、ヨーロッパの大会に一つ出られるのは大きいことだと思う」。ELプレーオフのオモニア戦では2戦合計スコア3-4で敗れたが、「強かった。相手サポーターの雰囲気作りも全然違うし、個としてあまり名前は知らなかったけどすごく良い選手がいた」とハイレベルな基準も実感。アヤックスなどとの対戦を控えるECLに向けて前向きに準備を進めている。

 日本代表のポジション争いでは今季からプレミアリーグのアストン・ビラに加入し、欧州CLデビューも果たした鈴木という高い壁が立ちはだかるが、「他のポジションの争いもすごいので、キーパーもどんどんそういうハイレベルな戦いになってきた。早く自分も良いところに身を置きながらプレーしないといけない」と刺激にしていく構え。まずは今回の4試合で出番を掴み、アピールの先陣を切る。

(取材・文 竹内達也)