【元大関・琴風の目】琴桜を圧倒…熱海富士は強い。残念だが、どっちが大関だか分からなかった。
大関昇進に挑む関脇・熱海富士が大関・琴桜を押し出し、8勝目を挙げて勝ち越しを決めた。大関昇進目安まであと4勝とし、賜杯争いでトップの横綱・大の里との1差を守った。大の里は新小結・伯乃富士を寄り切って9勝目。新関脇・藤ノ川は東前頭4枚目・隆の勝を突き落とし、2敗をキープ。大の里を1差で熱海富士と藤ノ川、平幕の金峰山の3人が追う。
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熱海富士は強い。残念だが、どっちが大関だか分からなかった。琴桜に相撲を取らせなかった。右肩から体当たり。立ち合いから一歩も下がらなかった。最後は右肘を伸ばして土俵の外に押し出した。すごい馬力。障害物が前にあっても突き進むブルドーザーのようだ。私のイメージは第42代横綱・鏡里さんにだぶる。体形、そして前に出る圧力が似ていると思った。
以前は体が大きい割に飛んだり跳ねたりが目立ち、相撲が軽かった印象がある。ここ数場所は前かがみになって、慌てることなく、圧力をかけている。大きい体の力士は下半身に不安があるものだが、熱海富士の場合は腰から下がしっかりしている。負ける風景が見つからないのが現状だ。
場所後に大関に昇進する可能性は98%と予想する。不安要素の1%はつまずいた時の心の糸の問題。残り1%は大相撲に潜む魔物だ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)
