阪神・大山悠輔 「サヨナラ男」健在や!球団2位の5本目劇弾に「気持ちいい」 マジック消滅危機も救った
◇セ・リーグ 阪神3-2DeNA(2026年9月21日 甲子園)
阪神・大山悠輔内野手(31)が21日、DeNA戦(甲子園)で今季2本目のサヨナラ本塁打を放った。延長11回1死から左翼へ決勝の17号ソロ。試合時間4時間20分の激闘に終止符を打った。球団歴代2位タイとなる通算5本目のサヨナラ弾。チームは9月2度目の連勝で2位巨人とは0・5ゲーム差とした。優勝マジックは一つ減って「10」とした。
高弾道の大飛球が左翼ポール際へ向かって伸びていった。「入ってくれ!」。その祈りが届いた一打は観客席に着弾。甲子園の興奮が最高潮に達した中、大山は右腕を突き上げた。激闘を制し、勝利を確信した瞬間だった。
「もちろん、凄く気持ちいいですし。何よりチームが勝てたことが一番、うれしいです」
劇的な結末は2-2で迎えた延長11回に訪れた。1死からの第5打席。7番手右腕・中川虎が投じた高めのフォークを強振した。「スコアラーさんと話しながら、良い準備ができていた」。17日広島戦以来4試合ぶりの17号ソロで4時間20分の熱戦に終止符を打った。6月6日楽天戦以来となった本拠地でのデーゲーム。すっかり暗くなった聖地の空に、歓喜の一撃を打ち上げた。
サヨナラ男らしい仕事ぶりだった。チームは今季10度目の延長戦。またサヨナラ勝利は7度目を数えた。そのうち3試合連続で勝負を決めたのが大山だった。甲子園では実に21年9月4日巨人戦以来となる通算3本目のサヨナラ弾。サヨナラ弾は球団歴代2位タイの5本目だ。10年目の今季も勝負強さは健在。通算104度の勝利打点は藤田平に並び球団歴代5位タイを誇る。
「中継ぎ陣が粘って、粘ってあそこ(延長11回)までいけた。何とか決めることができて良かった」
大山の信頼は、野手陣はもちろん、投手陣からも厚い。今季は下村や木下、工藤ら若手投手陣の登板が目立つ。守りでは一塁のポジションから言葉やジェスチャーで静かに助言を送る。「初登板の時も、何とか緊張をほぐそうとたくさん声をかけてくださったり。本当に心強かった」。そう下村が明かした。この日は8投手による継投で粘った。守備では“後方支援”に徹しながらも攻撃では自ら先頭に立って援護に回る。
負ければ2位転落、そして優勝マジックが消滅する一戦だった。その危機を殊勲弾で回避。チームは9月2度目の連勝で貯金15、マジックは一つ減って「10」とした。2位巨人とは0・5ゲーム差。「相手はありますがまずは自分たちがしっかりやるだけ」。歓喜へのカウントダウンが始まった。それでも頼れるポイントゲッターの視線は、もう次戦へと向いていた。(松本 航亮)
○…大山(神)が8月18日のヤクルト戦以来通算5本目のサヨナラ弾。阪神で5本は田淵幸一の6本に次ぎ池田純一に並ぶ2位タイだ。また、サヨナラ安打も前記ヤクルト戦の本塁打以来通算8本目。球団では田淵、矢野燿大の各10本に次ぎ藤村富美男、金本知憲に並ぶ3位タイに浮上した。なお、今季は森下もサヨナラ弾を2本。阪神でシーズン4本のサヨナラ本塁打は77年、19年に並ぶ球団最多タイ記録で2人で2本ずつは今回が初。
○…大山は8月19日ヤクルト戦の犠飛を含む今季3度のサヨナラ打を、チームのサヨナラ勝ち直近3度連続でマーク。シーズン3度は13年のマートン以来13年ぶり、チーム3連続は09年の金本以来17年ぶり。
○…阪神は22日のヤクルト戦に○か△なら巨人の結果によってマジックは9か8になる。ヤクルトに●の場合でも巨人が●ならM9に減るが、巨人が○か△ならマジックは消滅し、巨人の自力Vが復活する。

