UMA(未確認生物)伝説の人魚にかぶりつく←「結局なんでもええんちゃうん、ブラックバスって!?」

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 魚を釣るときに生き餌の代わりに疑似餌(ルアー)を使うことがあります。疑似餌。そう、本物のエサに似せているから魚が釣れるんやと、いかにエサに近いリアルな形・ディテールかで魚に勝負を挑むもんやと思てました。

 先日、ルアーコレクターで作家の岩谷薫さんの家に遊びに行った際にルアーの数々を見せてもらいました。そのなかで「なにこれ?」と思ったのが、伝説の未確認生物である人魚型のルアーでした。

 人魚といえば、伝説や物語に出てくるくらいで、その姿形ははっきりとわかっていません。いわゆるUMA(未確認生物)ですから、そこら中にいるわけではありません。

 魚が食べるもんと間違えるわけがないと思ったんで、「こんなんで釣れるん?」と尋ねると、「釣れるよ」と即答。

 早速、現場に向かいました。

 現場で改めて人魚型ルアーを見てみると、顔つきは西洋人風で、腕を上げて両手を頭の後ろで組むようなポーズをしていて裸。唯一、疑似餌っぽいなと思ったのは下半身が魚だというところ。

 しかし、人魚伝説の舞台は海です。到着した現場は……近所の池ですやん。

 なんて、ブツブツ言うてるうちに、岩谷さんは方向を定めてルアーをキャスティング。

 着水してから、ロッドを上下左右に巧みに動かして泳いでいるようにみせているわけなんですが……。ルアーを見てみると、まさかの背泳ぎなんです。思てた人魚の泳ぎ方ではない(笑)。

 そして次の瞬間、バサッと水音をたててブラックバスがかぶりつきました。

 バサ! バサ! バサ!

 暴れるブラックバス。リールを巻いて巻いて……釣れました!

「……人魚で釣れるんや!?」

 岩谷さんいわく、ブラックバスはエサやと思ってかぶりつくだけでなく、攻撃本能やナワバリ意識、好奇心や反射行動を刺激すればかぶりついてくるらしく、エサに似せていなくても釣れるんだそう。

「正直、形はなんでもええっちゅうたら、なんでもええんです」

 とはいえ、魚の習性を刺激すれば百発百中釣れるというわけではないのだとか。

「もちろん、時と場合によってルアーの色や形を変えることで魚と勝負ができるからおもしろい。だから、これからもいろいろなルアーを試したいし、集めたい」とおっしゃっていました。

※ラジオ関西『バズろぅ!』2026年9月19日放送回より

(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)