軽快で温かみのある音色 マリンバに魅せられて【徳島】
「マリンバ」という楽器に魅せられた、女性をご紹介します。
軽快で温かみのある音色で、聞く人の心を躍らせるマリンバ。
マリンバ奏者の女性を、鳴門市に訪ねました。
木製の鍵盤を叩いて奏でる「マリンバ」。
深みのある、豊かな音色が響きます。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「音がすごいかわいくて癒される。やわらかい音色で」
齋藤綾香さん30歳。
県内に数人しかいない「マリンバ」の奏者です。
マリンバとの出会いは、中学の吹奏楽部での体験入部でした。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「顧問の先生に『太鼓の顔だから太鼓をしなさい』と言われたのがきっかけで、打楽器パートになって」
「一人で伴奏もメロディも全部演奏できるってところに魅力を感じて、マリンバのソロを始めた」
マリンバを本格的に学ぶため、中学3年生の時には週に1回、神戸までレッスンに通いました。
高校もマリンバで進学、数々のコンクールに参加し、全国大会を経験するなど、腕を磨いてきました。
そもそも、マリンバとは木琴の仲間で、音板打楽器の中でもっとも広い音域を演奏できる楽器。
そんなマリンバで重要なのが…。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「基本的にはこの『マレット』を使うんですけれども」
どんな「マレット」を使うかで、音や響きが変わるといいます。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「柔らかい音でポワン ポワンの音」
別のマレットで、同じところを叩くと…。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「同じところを叩いても、全く違う楽器かのような感じで」
「こういうのは低い音域でよく使うけど、この堅いマレットは剣の舞とかの軽快な感じ」
「コロコロした音が欲しい時には、こういったかたいマレットを使い分る」
大学でもマリンバとピアノの練習に励んだ綾香さんは卒業後、大手メーカーの音楽教室の講師に。
そして約1年前、夢だった音楽教室を自宅で開き、現在は大人から子どもまで、約60人にピアノやマリンバを教えています。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「ドドソソララソラに行くときに、ちょっと盛り上げて」
「そうそう音楽が止まらないように、いつも心の中で 1・2・3 気を付けて」
(藍住町から・マリンバ歴1年)
「一生懸命教えて下さって、楽しくレッスンできている」
「子どもの頃からの憧れの楽器だったので、ようやく先生と出会うことができて幸運」
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「どこに目標を置くかではないが、一人一人のやりたいことに合わせていろいろ進めている」
「近いところで、できたを感じられるので、あ!今できたよなってなったり、前よりすごく良くなったねというのは、見ていても嬉しくなる」
さらに週に2回、こども園での音楽レッスンも行っています。
♪幸せなら手をたたこ
♪真っ赤に
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「いつもより元気いっぱい、上手です」
少しでも音楽の楽しさを伝えようという、明るいレッスンに、子どもたちも笑顔が溢れます。
(花しんばり子ども園・杉本晃美さん)
「子どもたちにも丁寧に接して下さるしいつも明るく接して下さるので、レベルが高くて子どもたちが生き生きしている表情見てて、こちらも楽しくなる」
「自分のことを表現できる場をもたせてくれるのが、すごくありがたい」
子どもたちの成長を見届けながら、日々レッスンを続ける綾香さん。
自身の教室には、次々と生徒がやってきます。
休む間もなくレッスンし、時刻は午後8時半。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「終わりです。ありがとうございました」
「1週間に1回のレッスン、1週間あればどんなことしてきてるかなって私も楽しみ」
「子どもたちの『やりたい』、時間やけど歌やりたいとかもあったんですけど、できるだけ『やりたい』には答えてあげたくて」
そんな、常に全力の綾香さんにとって、心休まる居場所が家族です。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「ただいま」
話すのが大好きな綾香さん、晩御飯を食べながら、一日の出来事を話す時間が何よりも大切なんだそう。
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「よう頑張っとったよみんな」
(父・喜美雄さん)
「最後アンサンブル、ちらっと聞こえたけど」
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「いけとったやろ、みんな頑張っとったよ」
幼いころの、こんなエピソードも。
(父・喜美雄さん)
「(中学の頃)コンテスト出た時に、県の代表獲れたんよ、学校のマリンバで」
「でも、四国は勝ち抜けんかった。それで悔しがって『練習するけんマリンバ買って』いうて」
「『全国大会行く』いって、それで買うた」
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「そしたらほんまに行けたんよ」
(父・喜美雄さん)
「まあだって好きなんと、もう一つ負けず嫌いがひどいもん」
「一旦始めたら、もうやめるとか絶対せんし、親としてできる限りの応援せないかんというのもあったしな」
(マリンバ奏者・齋藤綾香さん)
「ずっとこの楽器も一緒にともにしてきたので、これからももちろんずっとお世話になると思うし」
「たくさんの人にマリンバを知ってもらって、これからも一緒にいっぱい演奏できたらなと思う」
マリンバと歩んで18年。
これからも、マリンバと音楽の楽しさを、音色に乗せて届けます。
