銀行や企業から突然届く「大切なご案内」「重要」などと書かれた郵便物。大事な通知だと思って開封したものの、実際には広告やキャンペーンの案内であることも多い。こうした郵便物の「大切な」の表記をめぐり、困惑や疑問の声が広がっている。

【映像】 “大切なご案内”ハガキの中身(複数カット)

 ニュース番組『わたしとニュース』では、SNSで話題になったPayPay銀行の例について同社に取材するとともに、実際にこうしたDMを受け取ったこともあるというお笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子とともに考えた。

■「大切なご案内」実はプロモーション…消費者のリアルな困惑

 きっかけとなったのは、えんどれすないんさんのXでの投稿だ。PayPay銀行から「大切なご案内」というハガキが届いたが、その中身はカードローンの特典を知らせるプロモーションの案内だったという。

 同氏は「プロモーションハガキに『大切なご案内です』とかつけるのやめませんか」と訴えた。番組で話を聞くと、「本当に大切なお知らせだった場合には早急に確認しないといけないと感じた」とした上で、「今回のPayPay銀行以外にも似たようなものは過去に届いている。ある種のダークパターンだと思う」と指摘した。

 こうした「大切なご案内」という表記と中身の乖離について、白鳥は「表紙と中身の印象が違うというのはよくある」と共感を示す。「だんだん開けなくていいかという(ハガキ)が、結構たまってしまう」と、開封せずに放置してしまいがちな現状を明かした。

■「オオカミ少年」状態が生むリスク…放置したら本当に重要なお知らせだった

 広告やプロモーションなど、受け手にとっては重要でない内容に「大切な」という表現が何度も使われると、本当に大切なものも放置してしまうリスクが懸念される。

 白鳥は、ためていたハガキを最後にまとめて片付けようとした際、その中に「お客様の情報が漏れた」という趣旨のハガキが1通混ざっていたエピソードを紹介。「これは先に見なければいけなかったやつだったと思った」と振り返った。

 こうした状況について、えんどれすないんさんは「何回もやられるとオオカミ少年のような状態になり、企業側としてもよろしくないのではないか」と指摘。これに白鳥も同意し、「企業側にとっては、消費者に『変なものばかり送ってくる』と思われてしまっても嫌だろう」と、ブランドイメージへの悪影響を懸念した。

PayPay銀行の回答は…「発送を中止」

 SNSで話題になったPayPay銀行の件について、番組は同社に取材したところ、次のような回答が得られた。

 「当社では個別の広告や郵送物について、内容や表示の適切性等を踏まえ、所定の確認及び承認手続きを行っています。本件についても事前に確認を行っておりましたが、お客さまからのご意見やSNS上の反応を踏まえ改めて検討した結果、郵送物の性質が分かりにくい表現であったと認識しております」

「こうしたご意見や反応を真摯に受け止め、現在は「大切なご案内です」という表示を用いた同様のダイレクトメールの発送を中止しております」

 また、今後については、表示に関する社内審査を見直し、適切な表示に努めるとしている。

(『わたしとニュース』より)