辺野古沖ボート転覆事故から半年 調査報告書に遺族「止められる機会がこんなにもあったんだって」 ヘリ基地反対協議会の対応は
沖縄県辺野古沖で起きたボートの転覆事故から16日で半年となりました。今年7月に公表された218ページに及ぶ事故の調査報告書をもとに、高校の研修旅行で「辺野古ボートコース」が実施され続けた原因をまとめました。
■事故当日…辺野古漁港は騒然

事故当日、辺野古漁港は救急車やパトカーが集まり、騒然となりました。
映像で海から漁港に向かってくるのが、武石知華さんを乗せた警備艇とみられています。
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今年3月、沖縄県辺野古沖で高校生らを乗せた船が転覆しました。
生徒ら14人がケガをし、同志社国際高校2年の武石知華さん(17)ら2人が亡くなりました。
■知華さんの父「報告書を読むなかで…愕然としてしまった」

16日に事故から半年となるなか、遺族が今の思いを明かしました。
知華さんの父
「報告書を読むなかで、本当に止められる機会がこんなにもあったんだって。こんなにあったのに何で止まらなくて、何で知華が命を失わなければいけなかったんだって。愕然(がくぜん)としてしまった」
■「辺野古ボートコース」4年前にスタート

今年7月、第三者委員会が公表した調査報告書によると、「辺野古ボートコース」は、死亡した金井創船長が提案する形で4年前にスタートしていました。
しかし、その時、下見などが行われることはなく、乗船した生徒たちからは、「ボートが思ったより小さくて不安」、海上保安庁関連の船が並走し、アナウンスを受けたことに「恐怖を感じた」という声が出ていましたが、担当教諭は「あくまで生徒の感想」として、次年度への引き継ぎは行われませんでした。
■開始時から「恐怖を感じた」と感想…翌年も

翌年も生徒から、「恐怖を感じた」といった感想が上がりましたが、辺野古コースについて、疑問を抱いたり、見直しを提案したりする教員はいなかったといいます。
辺野古コースの導入を決定した教諭は、調査のなかで「仮に導入当時に立ち戻って下見をしていたのであれば、プログラムの導入を中止する、あるいは(安全性を確保した)別の方法を考えるといった判断をした可能性はあったかもしれない」としています。
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第三者委員会は、金井船長に対する「根拠のない盲目的な信頼のもと安全性を検証することなく導入を決定した」「安全管理を他人任せにする組織風土があった」と指摘し、猛省しなければならないとしました。
知華さんの父
「風土が1つ1つの判断を下したわけではなくて、その先生がそう判断したのは何だったのか、それぞれ多分違うと思う。そこを調べて答えを見つけていくのが、今後、学校がやるべき、まず最初のステップなんじゃないかな」
■謝罪を「受け止めていただくにはどうしたらいいか…」

16日、事故が起きた辺野古近くの浜では、船の運航団体「ヘリ基地反対協議会」が花を手向ける姿がありました。
--「誠意のあるおわびと対応のあり方を模索している」と(ホームページに)だしているが、2人にとって誠意あるおわびと対応のあり方とは。
ヘリ基地反対協議会・浦島悦子共同代表
「自分たちの思いだけで謝罪しても、相手が受け入れてくださらなければ謝罪になりませんので、受け止めていただくにはどうしたらいいか、自分たち自身に問いかけながらしか進めないことだと思っています」
