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異例の長雨が続き、今週も各地で大雨となりました。観測史上最大の猛烈な雨が降った名古屋では、繁華街で道路の冠水が相次ぎました。“あっという間に状況が悪化する”映像や証言からその脅威が見えてきました。

■「ものの数分で状況が変わってしまった」...危険な雨

今週も、また…全国で、危険な雨が相次いだ。

中でも記録的な大雨となったのが、名古屋だ。

川のように見えるのは、線路。

観測史上最大となる1時間に104.5ミリの雨を記録した。

中心部もいたるところで冠水。

今回、私たち『news LOG』は、名古屋市内のビルで撮影された映像に注目。

フィットネスジムが入る地下1階のフロアに、雨水が滝のように流れ込んでいる。

■水かさが増していく映像...その一部始終 

動画の撮影者
「トレーニングしている最中に知らない間に雨がかなり降っていて」
「ものの数分で状況が変わってしまった」

現場の防犯カメラの映像を入手すると、そこに記録されていたのは、わずかな間に水かさが増していく、その一部始終。

全国どこでも起こりうる、突然の豪雨。この映像が物語る教訓とは-。

名古屋市の中心部にあるビル。

一部始終が記録された防犯カメラの映像を、ビルの管理人が見せてくれた。

カメラがあるのは建物の入り口。階段の下が、あのジムだ。

火曜日の午後3時半すぎ。この時は…。

LOG
「道も冠水していない」

ビル管理人
「ちょっと雨が強くなったくらいの感覚」

20分後の午後3時50分、強い雨が降り続ける。

だが、映像に大きな変化は見られない。

しかし、その5分後。

LOG
「いま波が来始めている」

ビル管理人
「来ましたねここから水が…」

画面左側から水が押し寄せ、ビルの中に流れ込み始めた。

よく見ると、道路が冠水している。

流れは、みるみるうちに勢いを増す。管理人が報告を受けたのはこの頃だったという。

慌てて止水板の設置を始めるが、その間にもどんどん水が流れ込む。

LOG
「普通に歩けない。手すり使って…」

そして、最初に流れ込んでからわずか20分で、この水量に。

画面左側に設置された別の防犯カメラにも。

■別のカメラにも...30分足らずで約30センチの水位上昇

20分ほどで急激に増水する様子が映っていた。


その10分後には、さらに水かさが増す。

測ってみると…。

LOG
「柱の境目まで水がきていたので、大体30センチくらいです」

つまり、わずか30分足らずでおよそ30センチ、水位があがったことになる。

水が流れ込んだフィットネスジムでは、トレーニング機器が水につかった。

■警報に気付けず...大雨から得た教訓とは?

またエレベーターも浸水し故障した。

実は、ビルに水が流れ込み始める直前、名古屋にはレベル4大雨危険警報が出されていた。

しかし、この警報に気づけなかったという管理人。今回の大雨で得た教訓は-。

管理人
「(冠水に)気がついた時には遅いということがはっきりわかりましたから、事前情報として、どれだけ警報や注意報を確認しておけるかがすべてかなと思います」

■それぞれの行動から見えてきた教訓

さらに、短時間での冠水に遭遇した人たちを取材すると、それぞれの行動から教訓が見えてきた。

2人の娘を育てる母親に話を聞くと...。

2人の娘を育てる母
「仕事から帰る時にはタイヤの半分以上は水につかっていて、子どもを迎えに行かないといけなかったので」

冠水する道を、長靴で進んだという。ここで得た教訓が…。

2人の娘を育てる母
「長めの長靴を履いていったが、上から水が入っちゃって」

2人の娘を育てる母
「逆にスニーカーの人の方がスイスイ歩けている感じ」
「長靴だと水が抜けないので。ひとつ学びました」

美容院 道具を避難、止水板も用意するも...

こちらの美容院では大雨を前に、ドライヤーやはさみなどを2階へ運んでいたという。

入り口には止水板も用意し雨を迎え撃ったが、その威力は想定を超えてきた。

美容室 巴亜摩屋 熊田公枝代表
「やりが降ってきたみたいに(雨が)ババババ!」
「10分、15分でこんなに変わるんだなと」

水はシャッターの内側にある止水板を越えて店内へ。

この経験を教訓に、さっそく備えを見直し。

美容室 巴亜摩屋 熊田公枝代表
「こういうの、とりあえずこの1日2日でそろえてみた」

この“土のう”を、止水板と合わせて使う予定だという。

■会社を出て最寄り駅へと向かったものの...

名古屋市内で働く会社員の教訓は-。

あの日、仕事を終えたのは午後4時ごろだったという。

会社員(40代)
「会社を出ようとしたら会社の前がすでに水浸しになっていて、30分くらい会社の前で待ちぼうけしていました」

Q:30分で落ち着いた?

会社員(40代)
「そうですね。ぱっと見いけそうという感じにはなって、靴はぬれちゃいそうだったが、それより早く家に帰りたい」

午後4時半ごろに会社を出て、徒歩5分の最寄り駅へ。

これが、その時の映像。

会社員(40代)
「なるべく水につからないようにと思ったが、もう無理で」

なんとか駅まで歩き、電車に乗り込んだ。

しかし、名古屋駅に着くと、乗り換える予定の電車は運転を見合わせていたという。

会社員(40代)
「雨があがれば運転再開するかもしれないと思って、停車していた電車に乗って立って待っていました」

「そしたらずっと座っていた方が『順番にみなさん座りませんか』と声かけていただいて、その時初めて『私疲れていたな』と気づいて」

「車内は冷房がきいていて肌寒かった。靴の中もびしょびしょだし寒い気がすると気づいて」

運転再開を待つ人は、ホームにもあふれていた。

寒さに耐えながらおよそ3時間、運転再開を待ち続けたという。

だが、それでも電車は動かない。

結局、名古屋駅からおよそ3キロ離れた会社に、歩いて戻ることに。

同じように、“帰宅困難”になったのか。街には歩いて移動する人々が。

会社に戻れたのは、帰路についてから実に4時間半後だった。

Q:到着したときは正直どう?

会社員(40代)
「もうほっとしました」
「とりあえず駅まで行けばなんとかなるだろうと思ったが、そんなことはなくて」

会社員(40代)
「自分の身を守れるところでいったん身をとどめる、無理に行動しないというのはすごい教訓だなと思いました」

■浸水した自宅マンションは3年前に購入...いま思うこと

今週月曜日、再び大雨に見舞われた千葉県。

私たちが訪ねたのは、千葉市に住む山田さん夫婦だ。

3年前に購入した自宅マンションが先月、浸水。

2人にも“教訓”を聞いてみた。

山田さんの妻
「やっぱり線状降水帯が出ちゃうと、急にくるというのを今回実感した」

山田さん
「いま大丈夫だから1時間後大丈夫、と思えなくて」

冠水で避難ができなかった経験から、家族の安全を守るために下した決断が…。

山田さん
「引っ越すしかないよな、という気持ちは大きくなった」

山田さん
「安心して眠れないのは、何にも代えがたい重大な心配ごと」

ハザードマップのほか、標高がわかる地図などを参考に引っ越し先を探しているという。

(9月12日放送『追跡取材 news LOG』)