「しっかりお父さんでいてほしかった…」人気セクシー女優・MINAMOが語る“父親との関係性” 引退決意時にかけられた意外な言葉とは
今年12月末をもって女優活動の引退を表明した、人気セクシー女優・MINAMO(26)が初小説『母の泥舟』を執筆した。「母親を救いたかった娘の想い」が綴られる半自伝的小説だが、MINAMOは「実は当初は、私が子供の頃に最も『受け入れてもらえない』と思っていた父との話を書くつもりでした」と語る。自身の過去、そして父との距離感に悩んだ日々について、ライターの河合桃子氏がインタビューした。
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「お父さんに大事に育てられた女の子は、恋愛関係で……」
京都府出身のMINAMOにとって、「家族のなかでも関係性を上手く築けなかった」と感じているのは、大工の父親だったという。
「無口でしたが、口を開けば『世の中の人間は大工のことをゴミだと思っている』と自分を卑下する人でした。父からは、娘として受け入れられている感覚すらありませんでした。お父さんには、しっかりお父さんでいてほしかったなって思います。
父親は母親と違って、親になるのに時間がかかる人もいると思うんです。毎日余裕がないから愚痴ばかりで、時には私に頭から味噌汁をかぶせたりと、手が出ることも多い人でした」
当時は「なんでうちのお父さんはこうなんだろう」と思っていたMINAMOだが、今になってみれば「大切なものをどう扱っていいかわからなかったんだと思う」と話す。
「小学生の頃、算数が苦手だった私の宿題のプリントに、父の文字で『大丈夫、その調子』と赤ペンで書かれているのを見て、混乱したんです。
父は父なりにその時の私を応援してくれていたのだろうけど、その当時の私はそれが愛だと思えなかった。だって、いつも愚痴っぽかったり荒っぽい人のこの行動に、『これが愛だ』なんてわからないじゃないですか」
そんなMINAMOは、「女の子の人生設計はお父さんにどう育てられたかで大きく変わる」と断言する。
「お父さんにプリンセスみたいにわかりやすく大事に育てられた女の子は特に恋愛関係において自分を一番に考えられるし、モラハラみたいな男は捕まえません(笑)。男性に愛された最初の自覚があるからです。実はその『今までで苦労した男性関係について』の本も執筆予定です」
「お父さんの自慢の娘やで」の言葉に混乱した
我が娘に不器用な愛情でしか接することのできなかったMINAMOの父親。しかし、彼女がセクシー女優としてデビューする際には、意外な反応を見せたという。
「私がセクシー女優になると家族に打ち明けたとき、母は私の決断に泣きました。でも父からは『応援する』と。それ以外にも、母が私のことで悩んでいる時も『あの子はいい子やから大丈夫やと思うで』と励ましていたみたいです」
さらに、MINAMOが大学を中退し家を出てひとり暮らしを始めてから、父親から毎年のように彼女の誕生日になると「お父さんの自慢の娘やで」「何があっても味方や」などと優しい言葉の数々が送られてきたという。
「あの当時は、父からの優しい言葉を見れば見るほど苦しくなりました。『小さい頃にその言葉をくれればよかったのに、どうして今になってそんな言葉を言うの?』と、ますます父のことがわからなくなっていったのです」
今も「お父さんとは何かギクシャクしている」というMINAMOだが、引退の決意を両親に伝えた時も、母と父ではまた反応が違った。
「母は『後悔せえへんか』と言い、父はホッとしたように『あ、そうなん』と受け入れてくれました。本当に不器用な父だけど。母の愛は直結なのに、父の愛はなぜかタイムラグがあるというか。だから世の小さい娘を持つお父さんたちにはぜひ、小さい頃から娘に優しい言葉をかけてほしいと思いますね」
MINAMOはセクシー女優引退後、タレント活動、執筆活動は続けていく予定だ。彼女には、家族との付き合いづらさや生きづらさを抱える現代人の心をほぐし、その思いを代弁する存在となってほしい。
【プロフィール】
みなも/京都府出身。2021年にSOFT ON DEMANDよりセクシー女優としてデビュー。2026年12月末日をもって引退することを発表。趣味は映画&レコード鑑賞、読書。公式YouTube「MINAMOジャンクション」でも活躍。最新写真集『愛の果実』(徳間書店)が発売中。9月14日、初の半自伝的小説『母の泥舟』(KADOKAWA)を発売予定。
取材・文/河合桃子 撮影/藤岡雅樹
