ソニー日本女子プロゴルフ選手権第3日に出場した竹田麗央【写真:柳田通斉】

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ソニー日本女子プロゴルフ選手権第3日

 国内女子ゴルフの今季メジャー第2戦・ソニー日本女子プロゴルフ選手権第3日が12日、石川・片山津GC白山C(6755ヤード、パー72)で開催された。47位で出た竹田麗央(ヤマエグループHD)が、国内メジャー最多タイ記録の7連続を含む10バーディー、1ボギーの63で回って通算6アンダー。一気に首位に2打差の4位に浮上した。63も同タイ記録だが、自己ベスト更新でもあるスコアを生み出した背景には、スタートホールでの「気づき」と修正力があった。

 竹田がスコアボードを駆け上がった。始まりはインスタートで13番パー3。第1打をピン3メートルにつけてスコアを伸ばすと、14番パー5では4メートル、15番パー4では1.5メートルからボールを沈めた。その後は5メートル、7メートル、4メートル、1.5メートルのパットをカップイン。ホールを追うごとにギャラリーとカメラマンが、竹田の組に集まった。だが、本人は淡々とプレーできていたという。

--7連続バーディーの途中というのは、どういう心境でしたか。

「今日はロングでティーが前に出ていたりとか、昨日とちょっと違っていたので、『しっかりと毎ホールでバーディーチャンスを作って』という感じで回っていました」

--驚きや興奮などは特になくですか。

「そうですね。はい」

--ギャラリーやカメラマンも増えましたが、その辺りは見えていましたか。

「途中からたくさんの方が声援を送ってくださったので、すごく力になったかなと思います」

--7連続バーディーは大会タイ記録に並びましたが、お気持ちはいかがですか。

「すごく光栄というか、連続で獲れていたので良かったかなと思います」

 前日の第2日は、カットライン付近でのしびれる戦いを強いられていた。予選落ちの危機も頭をよぎる中で、「ずっとボードの(カットラインが)4オーバーだったので、4かなと思って回っていました。(通過して)ホッとしました」と振り返った。

 チャンスを決めきれなかったことを反省し、ホールアウト後、竹田は練習グリーンで課題となった2~3メートルのパットを黙々と打ち込んだ。迎えたこの日、スタート前の目標は「アンダーの位置まで持っていければ」だったが、スタートの10番パー4で打った4メートルのバーディーパットがショートした。

気づいた重いグリーンへの対策

「今日も(グリーンが)重くて…。でも、『これじゃ、昨日と何も変わらない』と思って、そこからしっかり打つように意識しました」

 重いグリーンへのアジャスト。この「気づき」こそが、2019年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯のフォン・シャンシャン(中国)に並ぶ国内メジャー戦最多記録となった。歴史的なバーディーラッシュのスイッチとなった。

 竹田は、プロ3シーズン目の2024年に国内ツアー8勝を飾って初の年間女王になり、昨年から米ツアーを主戦場にしている。だが、今季は出場18戦中5度の予選落ち。トップ10は4度あるが、優勝争いには絡めていない。だからこそ、予選通過だけでもうれしいのが本音だ。

「土日に練習ではなく、試合ができるのはうれしいです。試合でしか気づけないこともありますし。ただ、なかなか上位でプレーできていないので、もっとレベルアップして上位で戦いたいです」

 課題を口にしつつも、「日本の試合は久しぶりですし、こういうメジャーのセッティングの中でプレーできるのはすごく楽しいです」と言った。

 迎える最終日。同じく米ツアーを主戦場にする勝みなみ、山下美夢有、岩井明愛、8月に全米女子オープン優勝を飾った桑木志帆ら実力者たちが、優勝争いの相手になる。だが、竹田は気負わずに言った。

「皆さん上手なので、しっかりついていってベストを尽くせれば」

 規格外の飛距離、ショット力、爆発力を持つ23歳。静かな闘志と確かな修正力を武器に、今大会2年ぶり2度目の頂点を目指す。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)