オフィスアプリの中に、いつの間にかAIエージェントが住みついていた【AI活用術】

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今回は、我々にとって最も身近なオフィスアプリについての、AIによる進化をご紹介しようと思う。毎日のオフィスワークにおいて、WordやExcel、PowerPoint、もしくはGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドはなくてはならない存在だろう。長く使い慣れてきた、この身近なオフィスアプリが、AIによって大きく変わったのだ。

少し前から、それぞれのアプリの「サイドバー」(もしくは「サイドパネル」)と呼ばれる部分にCopilotやGemini、ChatGPT、ClaudeといったAIが現れて、我々ユーザのプロンプトに従って仕事をしてくれるようになっているのはご存じだろう。

それがごく最近、本シリーズで何度もお伝えしているような「AIエージェント」となって賢く仕事をこなしてくれる強い味方に進化しているのだ。

このサイドバーの機能はつい最近まで、チャットの質問に答えてくれるだけの存在だった。たとえば文章の候補、関数の使い方、グラフの候補などをサイドバーの中で示すだけだった。それを実際の書類に反映する、つまり、コピーして貼り付けて位置を調整するなどはユーザーの作業であった。

それが、最新のオフィスアプリでは、サイドバーのAIに頼めばファイルに直接書き込んでくれるようになった。Excelならシートにピボットテーブルと折れ線グラフが出来上がり、Wordなら提案書の本文が書き込まれ、PowerPointならスライドが1セット仕上がる。これがまさに「AIエージェント化」である。

今回は、その様子をご紹介しよう。架空のパン屋チェーンの新規出店という設定で資料を用意し、MicrosoftとGoogleのオフィスアプリの両方に同じ仕事を頼んでみた。どこまで任せられるようになったのか、実際に試した3つの事例とともに紹介したい。

今回Copilotとしてサイドバーで使うAIは「オート」を選択している。Copilotは最近OpenAIのGPT系とAnthropicのClaude系のAIモデルを選択できるようになっている。興味のある方はさらに細かくテストして実力を試してみるのも良いだろう。

■実際に使ってみた
まず、事前に用意したのは、架空のパン屋チェーン「ハレノヒベーカリー」の売上と客数のデータである。渋谷店・吉祥寺店・柏店の3店舗を持ち、4店舗目を大宮に出そうとしている、という設定にした。これらもすべてAIに用意してもらった。3店舗の日別売上データのほか架空の情報として、このあとで使う、大宮駅周辺の市場調査メモ、役員会議の議事録を事前に準備した。

〇事例1.売上データを集計して、気になる動きを見つけてもらう