「雨がつらい」は気のせいじゃない 今年急増する「多雨疲労」、猛暑と大雨が引き金に
このところ各地での大雨のニュースがよく伝わってくるが、長引く雨で体調を崩している人が増えているという。その原因として注目されているのが「多雨疲労」だ。
多雨疲労とは、頻繁に雨が降ったことで、気圧や温度が変化して自律神経が乱れ、体の調子が悪くなる気象病の1つ。症状としては頭痛、倦怠感、めまい、耳鳴り、吐き気などがあり、症状を訴えるのは中学生から高齢者までの女性が多く、雨の日は症状が強くなる人が多いという。
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雨の日に症状が出やすくなる要因は3つ。
1つは気圧で、雨が降ると気圧が下がり、内耳のセンサーが気圧変化を過敏に察知することで脳がストレスを受け、自律神経のバランスが乱れやすくなる。2つめは湿度で、雨が降ると湿度が上がって汗をかきにくくなり、体温調節がうまくいかず、自律神経が乱れやすくなる。3つめは寒暖差で、雨が降ると寒暖差が大きくなり、交感神経と副交感神経の切り替えが激しくなり、自律神経が乱れやすくなる。
ちなみに自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、本来、この2つがバランスを取り合っているのが理想的な状態だ。
例年に比べ、多雨疲労の患者数が倍になった病院もあるそうだが、なぜ今年は多雨疲労の人が増えているのか。その要因は今年の極端な気象にあるという。今年の夏は全国で最高気温40度以上の酷暑日の日数が計10日となり、年間の過去最多を記録。7月から9月のゲリラ雷雨の発生予想が、過去5年の平均と比べて増加。台風が頻発し、9月上旬で24個は55年ぶりの多さだった。
こうした猛暑と雨の多さにより、例年は梅雨が過ぎると多雨疲労の患者は減るのに、今年はそうならず、患者数が倍増する結果になっているという。
お手軽な緩和策としては、「耳くるくるマッサージ」があり、耳たぶを持って前、後ろへそれぞれ10回ほど、くるくる回すと、気圧センサーの内耳の血行を良くし、自律神経を整える効果があるそうだ。
体調が悪いと感じている人はやってみていただきたい。

