千葉豪雨による雨漏りでクラブハウスの天井が崩落した平川カントリークラブ(同クラブ提供)

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 千葉県はゴルフ場数が全国一の「ゴルフ県」だ。

 8月の千葉豪雨はゴルフ場に大きな被害をもたらした。コースの冠水や土砂崩れ、クラブハウスや設備の浸水、周辺道路の通行止めによる営業停止--。関係者は経営や地域経済への影響を最小限に食い止めようと、早期の復旧に奔走した。

 千葉市緑区の平川カントリークラブの椎名英輝支配人は、大雨が落ち着いた8月14日午前2時頃、大網白里市の自宅からコースに駆け付け、あぜんとした。

 コースは広範囲で冠水。15番ホール付近の売店は高さ約1・6メートルまで水につかり、パソコンや冷蔵庫、エアコンの室外機、浄化槽設備などが使用不能となった。落雷でカート道路の誘導線も5か所で断裂。クラブハウスではロッカールームやキャディー待機室の天井が雨漏りで一部落下するなどした。

 急ピッチで復旧作業を行い、18日に営業を再開したが、男性更衣室や浴場などは仮補修の状況だ。修復費は約3000万円、営業休止による損失は約1000万円に上る見込みという。

 同区の本千葉カントリークラブも、冠水や土砂崩れの影響で14日から21日までクローズした。コース内6か所で土砂崩れが起き、グリーンは水没。復旧費は約4000万円。8日間の営業休止による損失も約1600万円と見込まれる。

 市内が広範囲に浸水した大網白里市の「季美の森ゴルフ倶楽部」はコース内3か所で土砂崩れが起き、クラブハウスの一部が浸水した。復旧工事を進めながら営業を再開しており、修復費と営業損失は合わせて3000万~4000万円に達する見通しという。

 大手ゴルフ場運営会社のPGM(アコーディアブランド含む)でも県内7コースで被害が確認された。傘下の東千葉カントリークラブ(東金市)では設備故障でナイター営業を一時休止した。

 読売新聞のまとめによると、県内で少なくとも14のゴルフ場が被災した。復旧費や営業損失を合算すると、被害額は約2億円に上るとみられる。市町村単位で最もゴルフ場が多い市原市では、大きな被害は確認されなかった。