横綱・豊昇龍、秋場所を初日から休場 右膝手術で調整遅れ、苦渋の決断
日本相撲協会は11日、大相撲秋場所(13日初日、東京・両国国技館)の取組編成会議を両国国技館で開き、2日目までの取組を決めた。7月末に右膝を手術した横綱・豊昇龍(27)=立浪=は初日、2日目の取組に入らず、休場が決まった。豊昇龍の休場は3場所連続10度目で、横綱在位10場所で5度目。初日からの休場は2018年初場所の初土俵以来初めてとなる。
師匠の立浪親方(元小結・旭豊)は休場の判断について「協会、応援してくれるファンの方々には本当に申し訳ない。以前から次に出る時には優勝する状態で出したいと言ってきたが、力を出せる状態に持っていけなかった」と説明した。
苦渋の決断だった。7月の名古屋場所は14日目に休場。同29日に右膝内側側副靱帯損傷の部分断裂を修復する手術を受けた。8月の夏巡業は全休。当初から秋場所の出場は厳しいとみられていたが、豊昇龍は今月1日に力士会に出席した際、「ギリギリまで出るか分からないので。僕は出たい気持ち」と話し、諦めることなく調整する意志を示していた。
ただ、今月から四股を踏み始め、同4日の横綱審議委員会(横審)による稽古総見ではぶつかり稽古で胸を出したものの、医師の判断もあって横綱・大関による申し合い稽古には参加しなかった。その後も部屋で調整してきたが、相撲を取る稽古を再開する段階には至らなかった。
豊昇龍は新横綱の昨年春場所以降、在位9場所で一度も優勝がない。立浪親方によると、出場が見通せない状況が続いたことで、食欲の低下や不眠症に悩まされ、体重は10キロ近く減っていた。最終的に休場を決めた際は精神的に深く落ち込んでいたという。師匠は「みんなを引っ張っていきたいという気持ちがあるが、相撲を取れない、休まなければいけないということにショックを受けている。いろんな責任を感じているので、フォローしていきたい」と思いやった。
