独州議会選挙で強硬右派「AfD」圧勝、州首相輩出なら戦後初「極右」州政権誕生…移民排斥や愛国主義訴え
【マクデブルク(ドイツ東部)=工藤彩香】ドイツ東部ザクセン・アンハルト州で6日、州議会選挙が行われた。
暫定開票結果によると、強硬右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率43・8%で圧勝し、第1党に躍進した。議席の単独過半数には届かず、同党初となる州政権の樹立に向けた連立交渉に焦点が移る。
AfDは2021年の前回選から得票率を倍増させ、定数83議席のうち39議席を獲得した。メルツ首相率いる国政与党の中道右派・キリスト教民主同盟(CDU)は17・2%で前回から半減し、15議席と大幅に議席を減らした。中道左派・社会民主党(SPD)、環境政党・緑の党、旧東独の共産主義政党の流れをくむ左派党は、いずれも8議席。左派新党のザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)も5議席を得た。
AfDの州首相候補ウルリヒ・ジークムント氏は6日夜、州都マクデブルクで「我々は歴史に名を刻んだ」と勝利宣言。同党は選挙戦で、移民排斥や愛国主義的な文化・教育政策を訴え、メルツ政権への不満の受け皿として幅広い支持を集めた。
AfDが州政権を握るには他党との協力が必要だが、CDUなど主要政党は連立を拒否している。移民に厳しい主張で協力を排除していないBSWがカギを握る。
同州では、党員がナチスに近い思想を持っているなどとして、当局がAfD支部を「極右団体」に認定している。AfDから州首相が出れば、第2次大戦後のドイツで初めて極右主導の州政権が誕生することになる。
