私立埼玉栄高校のグラウンドで事故を起こした車(写真左・共同通信)

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 2024年11月16日夜、さいたま市にある埼玉栄高等学校のグラウンド内で男子生徒4人が走行させていた軽乗用車が横転し、1人が死亡した事故。亡くなった17歳の生徒の遺族は、学校法人などに対し計約1億3660万円の損害賠償を求め、さいたま地裁に提訴した。

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 事故について、全国紙の社会部記者が解説する。

警察の調べによると、生徒らは11月16日の23時ごろから車を走らせ始めたといいます。車はグラウンド脇にあるへりに乗り上げ、横転しました。

 ほかの生徒は軽傷を負う程度で無事でしたが、助手席に乗っていた生徒は心肺停止となり救急搬送され、搬送先の病院で死亡が確認されました。事故当時、亡くなった生徒は窓から身を乗り出した状態だったのではないかという憶測が流れましたが、遺族は車内映像などをもとに否定。提訴にあたって、『真実を知りたい』と訴えています」

 埼玉栄はスポーツの名門校として知られ、事故の現場となったグラウンドは、東京ドーム約3個分の面積を有する。グラウンド整備用の車は複数台あり、事故の際に使用されたのは、普段サッカー部が使用している車だったという。

 なぜまだ免許を持っていない生徒らが校内で自動車事故を起こす事態となったのか──。前出の社会部記者が説明する。

警察の聴取に、車を運転していた生徒は『過去にもグラウンドで(車を)運転した』と話しており、校内での無免許運転が常態化していた可能性があります。

 学校側は記者会見で、"横転した軽自動車の鍵は日ごろから車内にあり、車自体の鍵はかけておらず、誰でも運転できる状態だった"という旨の説明をしており、あまり厳重な管理体制ではなかったようです」

 男子生徒の遺族は9月2日にさいたま市内で会見を開き、「なぜ息子が事故にあったのか、真実が知りたい」と訴えた。事故直前の車内の映像も公開され、そこには、運転席に座る生徒が左右に大きくハンドルを切る様子や、亡くなった生徒が「マジ横転するよ。怖いから」と制止するような発言が残っていた。

「亡くなった生徒の両親は、埼玉栄を運営する学校法人や、寮の舎監、部活の顧問、車を運転・同乗した生徒らを相手取り、計約1億3660万円の損害賠償を求めています。事故の約1か月前にも同様の横転事故が起きていたことを指摘し、学校側が再発防止策を設けていなかったことを強く問題視しているようです」(前出・全国紙記者)

 提訴は9月1日付けとされている。4日18時頃に埼玉栄高校に問い合わせたところ、以下のように回答した。

「私自身は報道で、事実を知りました。まだ訴状が届いておらず、内容を精査してから法人本部と連携して、適切に対応していくことになると思います」

 愛する我が子を失った両親の心の傷は深い。どのような決着を迎えるのか。

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