ロシア産燃料“闇流通”が北朝鮮で問題化 「根絶せよ」当局が厳命
北朝鮮当局が、ロシアから輸入されたガソリンや軽油などの燃料が正規の流通網から横流しされ、闇市場で売買されているとして、大規模な取り締まりを指示したことが分かった。デイリーNKの平安南道の消息筋が4日までに伝えた。
同筋によると、平安南道人民委員会には8月27日、内閣事務局名義の指示文が下達された。地方幹部による収賄や私腹を肥やす行為などを厳しく批判し、「非社会主義的行為」を根絶するよう求める内容だったという。
指示は、8月25日に開かれた朝鮮労働党中央委員会第9期第4回政治局拡大会議を受けた措置とされる。下半期の経済計画を確実に遂行するとともに、幹部の規律を引き締める狙いがあるとみられる。
中でも深刻な問題として挙げられたのが、ロシアから北朝鮮に入った液化ガス、ガソリン、軽油などの燃料の横流しだ。
(参考記事:「ロシアが助けてくれる」打ち砕かれた北朝鮮の希望…プーチンの裏切で「経済危機」も)
消息筋は「ロシアから入ってきた戦略物資である燃料が国家の流通網を離れ、幹部らの庇護の下で平壌や地方の個人宅、密売業者に流れ、高値で闇取引されていることが問題になった」と説明。当局はこうした流通を「今年下半期中に完全に根絶する」よう命じたという。
内閣は市・郡人民委員会と治安機関による合同取締班を編成し、正規ルートから流出した燃料を捜索。発見した燃料は全量を回収し、国庫に帰属させる方針だ。横流しや闇取引に関与した幹部については、地位を問わず法的処罰に加え、財産没収も行うとしている。

