4日、ウクライナのキエフ州でロシアのドローン攻撃を受けた倉庫で作業する消防士=ロイター

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 ウクライナへの侵略を続けるロシアが、ジェットエンジンで推進する攻撃用無人機(ドローン)の投入を加速させている。

 従来の無人機よりも高速で飛行するため迎撃が難しく、首都キーウなどで甚大な被害につながっている。ウクライナは、高速無人機に対抗できる迎撃手段の開発を急いでいる。

 露軍が使用回数を増やしているのは、ジェット推進式の無人機「ゲラン4」と「ゲラン5」だ。イラン提供の無人機「シャヘド」をベースに改良を重ねたもので、ウクライナ国防省は、中国製のジェットエンジンを搭載しているとみている。

 ウクライナメディアや同省によると、ジェット推進式の最高速度は時速500~600キロ・メートルで、プロペラを回転させる従来型の同150~170キロ・メートルから3倍超にアップ。飛行高度や飛行距離も向上した。

 ウクライナ軍は従来型ならば9割程度の迎撃に成功したとされるが、迎撃率は低下している模様だ。ウクライナ政府高官は、露軍が8月に使用したジェット推進式無人機が2500機を超え、前月の約1500機から6割超増えたと米CNNに明らかにしている。

 ロシアは、迎撃ミサイルが枯渇するウクライナの現状につけ込み、弾道ミサイルと合わせてジェット推進式の無人機を多用している可能性が高い。

 これに対し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は今月3日の会議で「高速の迎撃用無人機と低コストのミサイルを十分確保し、防衛体制を確立することが目標だ」と強調した。試作機は開発されており、実戦投入に向けた調整が続いているという。

 ウクライナは厳しい冬の到来をにらみ、エネルギー施設の破壊を警戒している。ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、露軍は3日、キーウとその近郊を8日連続で攻撃し、少なくとも13人が負傷した。